信頼をスケールさせるDevRelの仕事 DevRelCon Tokyo 2018開催
信頼をスケールさせるには
GitHubのDeveloper AdvocateであるDon Goodman-Wilson氏は、「Scaling Trust」と題し、DevRelにおいて信頼を広げてスケールさせていく方法について語った。
冒頭でWilson氏は、「DevRelは大規模に信頼を築くもの。信頼は非常に興味深い財産だ」と位置づけた。信頼があるからプロダクトを使ってくれるし、教えるのも書くのも信頼が元になる。ただし、これは大変なことだという。
そこで、まず「1人と信頼関係を結ぶ」ことから始める。手をさしのべ、会話し、気にかける。「このときに重要なのは、一貫性だ」とWilson氏は語る。アドバイスやタイムリーな情報など、双方向で共有する。
「おめでとう、これで信頼を作り上げた」とWilson氏。「ではこれをもう一度。そしてもう一度。そしてもう一度……」と、先はまだ遠い。
そこで次の段階は「あなたを並列化する」。講演やワークショップを開いて、1対多で考えを伝える。「このとき、聴衆が問題としていることを見付け、それを物語の主人公にするのがよい」とWilson氏は語る。
「おめでとう、これで複数の信頼の絆を作り上げた」とWilson氏。「ではこれをもう一度。そしてもう一度。そしてもう一度……」と、やはり先は遠い。
次の段階は、「ほかの人に委任する」。ミートアップを開催し、聴衆が問題としていることを見付け、そのことについて話す人を探す。
「おめでとう、これでコミュニティを開始した」とWilson氏。「ではこれをもう一度。そしてもう一度。そしてもう一度……」と、まだ先は遠い。
次の段階は、「信頼できる代理人を作る」。一貫性を重視し、すでに信頼を築いている中から探す。聴衆が問題としていることを見付け、それについて書き、出版し、宣伝し、講演をする。
「おめでとう、これでコミュニティの拡大を開始した」とWilson氏。「ではこれをもう一度。そしてもう一度。そしてもう一度……」と、まだ先は続く。
次の段階は、「大使(ambassador)に権限を与える」。最高のファンを作り上げて権限を与える。「そのためには、あなたを最も信頼している人を見分けるのがとても重要だ」とWilson氏は言う。そして、権限を与え、輝く機会を与え、力を得てすばらしい気分を与える。
「おめでとう、これで信頼をスケールさせることを開始した」とWilson氏。「ではこれをもう一度。そしてもう一度。そしてもう一度……」と言うように、DevRelの活動に終わりはないようだ。