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写真で見るKubeCon North America 2019ショーケース

2020年3月18日(水)
松下 康之 - Yasuyuki Matsushita
メジャーなプレイヤーからベンチャー、エンドユーザーまで参加して賑わったKubeConのショーケースを紹介する。

KubeCon North Americaのレポートの最後は、ショーケースのようすを紹介しよう。過去最大の規模となったKubeConだが、参加者数だけではなく展示ブースの数も多かったようだ。通常のカンファレンスで多く見られる企業ブースだけではなく、エンドユーザーのブースやCNCFにホストされているプロジェクトのブースも設けられているところが特徴的である。

エンドユーザーも出展

多くのベンダーがメンバーとして参加しているCNCFだが、「エンドユーザー」というメンバーシップがあり、Appleがエンドユーザーとして加入したことがちょっとしたニュースになったことは、まだ記憶に新しい。またホストされているプロジェクトをまとめて、Answer Barと称して参加者が質問を投げられるようにしたエリアも設けられているところが、対話を重要視するCNCFらしいところであろう。

Answer BarではCNCFのプロジェクトが集められていた

Answer BarではCNCFのプロジェクトが集められていた

エンドユーザースポンサーのリスト。AppleやNew York Timesに加えてMUFGも

エンドユーザースポンサーのリスト。AppleやNew York Timesに加えてMUFGも

エンドユーザーとして挙げられているINTUITは、個人向けの会計及び税金処理のためのソフトウェア、QuickBooksやTurboTaxなどのPC用パッケージを販売していたベンダーだが、すでにクラウドを主体としたWebサービスの提供に大きく舵を切っている。同時に自社開発のArgoというCDツールをオープンソースとして公開しているように、クラウドネイティブなソフトウェアとビジネスモデルへのシフトに成功している良い例だ。

自社サービスよりもオープンソースをアピールするINTUITのブース

自社サービスよりもオープンソースをアピールするINTUITのブース

またMUFGやHomeDepot、Verizonなどはリクルーティングが主な目的であり、ノベルティを配ることでエンジニアとの接点を拡げようとするやり方だ。

Verizonは直接的に「We're Hiring!」と訴求。

Verizonは直接的に「We're Hiring!」と訴求。

金融サービスのDiscoverも「Join us on our DevOps Journey」とリクルートが目的

金融サービスのDiscoverも「Join us on our DevOps Journey」とリクルートが目的

MUFGのブースは、DiscoverやVerizonに比べるとやや訴求力が弱いと言えるだろう。リクルーティングをしたいのか、他に訴求したいことがあるのか今ひとつ伝わらないブースであった。

もっとリクルーティングを訴求して欲しかったMUFGブース

もっとリクルーティングを訴求して欲しかったMUFGブース

アメリカで金融業界の常識を破る斬新なビジネスを展開しているCapital Oneは、大きめのブースで存在感を出していた。

Capital OneのブースはITベンダー並み

Capital OneのブースはITベンダー並み

存在感を示すRed Hat

オープンソースソフトウェアの世界では大きな存在感を持つRed HatやMicrosoft、Google、Intelなどは通常運転という内容となった。

Red Hatは入り口近くのブースで常に人が溢れる盛況ぶりで、ブースに設置されたミニステージでは多くの参加者が短いプレゼンテーションに聴き入っていた。

人が途切れないRed Hatブース

人が途切れないRed Hatブース

ハンズオンも常に満席で、関心の高さが感じられた。

Red Hatブースのハンズオンは常に満員

Red Hatブースのハンズオンは常に満員

レッドハット株式会社のシニアエンジニアである林智史氏もミニステージでプレゼンテーションを行っていた。

Tシャツにタオルというスタイルでプレゼンを行うレッドハット株式会社の林氏

Tシャツにタオルというスタイルでプレゼンを行うレッドハット株式会社の林氏

またRed Hatが買収し、オープンソースソフトウェアとして公開したコンテナーレジストリーのQuayの共同創業者であるJoseph Schorr氏も、ブースで参加者からの質問に答えていた。QuayはCoreOSに買収され、その後、CoreOSがRed Hatに買収されるという段階を経てRed Hatの一部となったソフトウェアだが、そのコアを作っている主要なエンジニアとも直接コンタクトできるというのもKubeConの醍醐味である。

Quayを作ったエンジニア、Joseph Schorr氏

Quayを作ったエンジニア、Joseph Schorr氏

人気を集めるMicrosoft

Microsoftがオープンソースソフトウェア界隈で大きく注目されるベンダーとなって久しいが、KubeConのブースも人気で、ハンズオンやデモステーションも常に多くの参加者が溢れていた。

大人気のMicrosoftブース

大人気のMicrosoftブース

AzureだけではなくKEDAやVirtual Kubeletなどのオープンソースプロジェクトも紹介されていた。

Azureと同じ文脈でKEDAのデモステーションが設置されている

Azureと同じ文脈でKEDAのデモステーションが設置されている

対話重視のGoogleブース

Googleブースは対話することを主眼として設計されており、デモステーションを置かないのが特徴だ。しかしGoogle版OpenShiftと呼ばれるAnthosは、地味に露出されていた。

Googleのブースは対話がメイン

Googleのブースは対話がメイン

ソフトウェアをアピールするIntel

IntelはKata ContainerやSterlingXなどを訴求し、プロセッサーのイメージからソフトウェアへの貢献をアピールしていた。

Kata Containerのブース

Kata Containerのブース

IoTのエッジ向けスタックであるSterlingXをデモ

IoTのエッジ向けスタックであるSterlingXをデモ

著者
松下 康之 - Yasuyuki Matsushita
フリーランスライター&マーケティングスペシャリスト。DEC、マイクロソフト、アドビ、レノボなどでのマーケティング、ビジネス誌の編集委員などを経てICT関連のトピックを追うライターに。オープンソースとセキュリティが最近の興味の中心。

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