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海外と日本のさまざまな違いを理解し、未来を創るエンジニアを目指そう

2021年11月12日(金)
永山 満

はじめに

IT技術は目まぐるしく進歩しており、私たちの暮らしはますます便利で快適になっていますが、暮らしを豊かにするための新しいサービスや仕組みを開発する、多種多様なITエンジニアの存在感は日に日に高まっていると感じます。

今後も安心・安全で快適な暮らしを実現するためには、ITエンジニアの技術・知識は必要不可欠です。そして変化の激しい現代において、私達の働き方や考え方、身に付けるスキルや知識をさらに進化させることが、未来の豊かな社会の創造につながると考えています。

今回は、そんな明るい未来を創るITエンジニアの今を取り巻く環境や、今後必要とされるであろう考え方を紹介します。

日本のITエンジニアの働き方

まずは、日本のITエンジニアにおける働き方について見ていきます。日本では、システム開発・アプリケーション開発などの専門的技術を要する仕事はユーザー企業が内製するのではなく、SIerやベンダー企業など、外部へ発注するケースが多いです。

専門的技術を要する仕事を自社ではなく、SIerなどプロフェッショナルなITエンジニアに任せることで、結果的にコストも安く、成果が出やすいからです。また、自社でITエンジニアを育てるノウハウがない場合も多く、このような様々な理由から、外部のITエンジニアが仕事を請け負ってシステム開発などを手掛けています。

そのため、ITエンジニアは自然とSIerやベンダー企業で活躍することが多くなります。この構造にはメリットも多く、ITエンジニアの雇用にも繋がっていますが、エンジニア個人の成長や、これから求められるITエンジニアに対する需要に対応するためには、日本国内だけはなく世界へ視野を向け、新たな働き方や考え方なども取り入れることが重要です。

海外のITエンジニアの働き方

IT最先端と言われるアメリカや中国を含む海外のITエンジニアのほとんどは、企業規模・業種・業態に関係なくユーザー企業で働いていることが多いです。そのため、企業に属する一員として、自身の働きが企業や社会への貢献に直結するという意識や、目標をやり遂げたときの達成感はより感じやすいのではないでしょうか。

SIerやベンダー企業で働くITエンジニアは、請負った内容通りに納品することが求められます。一方、ユーザー企業で働いているエンジニアは、企業の理念や、事業の目的をしっかりと理解したうえで、最適なサービスを開発することがミッションとなります。この両者の考え方・意識の違いは、これからの未来を創るITエンジニアにとって重要なカギとなります。

ちなみに、補足ですがITエンジニアがユーザー企業で働くことにより、企業側も各種システムやアプリケーションなどの開発実績やFAQ、トラブル対応などを社内で共有しやすくなるメリットがあります。また、ノウハウを蓄積することで、ブラックボックスになりがちな蓄積データの透明化やシステムの複雑化を回避し、シンプルな構造での運用などにもつながっていくと思います。

もちろん、日本と海外では雇用制度や環境といった、そもそもの構造に様々な違いがあるため、一概にどちらが良い働き方かとは言えませんが、参考すべき点や学ぶべきことはあると筆者は考えています。

ITエンジニアの働き方の変化

日本と海外のITエンジニアの働き方には大きな違いがあるのが現状です。ここからは、これからのITエンジニアがどのように変化していくのかを考えてみます。

まず、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、「リモートワーク」が新しい働き方として浸透してきました。リモートワークは現代の画期的な働き方の1つであり、時間や場所の制約を受けづらいことから、業務の効率化や新しいビジネスチャンスにつながっています。また、リモートワークが浸透してきたのは「5G」「クラウド」などのIT技術の進歩も大きく、データ量の多いファイルも、クラウド上でいつでもどこでも保管・管理ができる時代になっています。

リモートワークが広がったことで、企業目線では、これまで接点のなかった地方のITエンジニアや海外のITエンジニアに仕事を発注しやすくなりましたし、ITエンジニア自身も地方や海外で仕事を受けやすくなったほか、場所や時間の自由度が増したことで、自分自身のライフスタイルに合った働き方ができるようになりました。

例えば、これまで出勤にかかっていた時間を新しい趣味や学び直しの時間にあてることで、そこから今までなかった気づきや視野を広く持つことにもつながったりします。また、技術の進歩、各ソフトウェア・ハードウェアなどの開発、ソリューションサービスの提供により、PC、モバイル端末、IoT機器、ウェアラブル端末など、あらゆる媒体を通じて地方、海外との繋がりがより身近なものになりました。それに伴い、多くの方と共感を持って新しいことへチャレンジするきっかけや、個人の成長へ繋がるきっかけが今まで以上に増えたりしています。

他にも海外のITエンジニアはワーケーションなどをすでに実施しており、それらを機に様々な国や地域ではワーケーション関連のビザを発行したり、専用の宿泊プランやサービスを提供したりなど、新たな取り組みやビジネスが生まれています。最近では、日本でもワーケーションが注目され、実施している方もいますが、まだまだ数は少なく95%以上は会社(サテライトオフィス含む)もしくは自宅で仕事を実施しています。

こういったリモートワークなどの新しい働き方を取り入れ、そこからさらに働きやすい環境を作るためのアイデアを出していくことは、ITエンジニアのミッションの1つといえるかもしれません。

エンジニアとしてのキャリア経験の積み方
~自身について明確に~

ここまで、主に日本と海外における働き方の違いを述べてきましたが、働く環境やキャリアの積み方も柔軟に対応できるように備えておく必要があります。現在の日本では、やりたいこと、条件、場所、環境、企業理念が自分に合っているのかなど、様々な理由をもとに働きたい企業や団体を探し、与えられた仕事に従事するという働き方が一般的です。

これとは別に、自身が「できること」「やりたいこと」を世界へ向けて発信することが新たなキャリアを積むきっかけとなります。例えば、自身の能力ややりたいことなどを国内外問わず、関連するコミュニティや関連するネットワーク上へ発信しておくと、発信した内容とマッチした際に企業などから声が掛かったりするケースがあります。経営者目線では、必要な人材を世界中のコミュニティから探して、即日で仕事を依頼することも可能です。

また、自ら情報発信していくといった活動は、自身がやりたいことやできることなどを前提にしているため、自分が目指すキャリアに近づきやすくなります。そのためにも自分自身を見つめ直し、アウトプットしていくことがとても大切なのです。

例えば「Pythonが出来ます」と発信しても、対象者が多すぎてキリがありません。そこで、他者と差別化するためコンピテンシー・経験・能力などを、詳細に発信することが重要となります。「Python利用可・日本語と英語の通訳/翻訳経験有り・協調性を重要視・プロジェクト参画中のリーダーフォローが得意・同じ志を持った仲間と仕事がしたい・自分の技術で少しでも人助けに貢献したい・スポーツ関連に興味がある」等の細かな情報を発信していくことです。

与えられた業務をこなすことももちろん大切ですが、より国際的な競争力が求められる中で、どんなに高い技術を持っていても、協調性が無い方や、指示がないと動けない方は求められにくく、個人の成長の幅も広がりにくいです。

また、ITエンジニアとしての技術は「中程度のレベル」でも、他の業界の知識を持ち合わせた方がより好ましいとされる場合もあります。技術以外の能力やコンピテンシーなどが様々なキャリアを積む際の可能性、そしてITエンジニアとしての需要が高まる可能性を秘めています。

おわりに

明るい未来を創るITエンジニアを目指すために、まずは自分自身の働く環境や自分にとっての理想のワークライフバランスを実現するよう、やりたいことや、興味があることに対し一歩を踏み出す必要があります。

そして技術力を向上させることに加え、自身のやりたいことや興味のあることを積極的に発信したり、コミュニケーション力を磨いたりと、1つでも多くのコンピテンシー(高い業績・成果につながる行動特性)を持つことで、周りから必要とされるITエンジニアになることができると、筆者は考えます。

それらを実現していくためにも、今までのやり方や学び方、仕組みなどに捉われず広い視野を持って、より身近となった地方や海外を含めた多くの方と関わりを持つことは、すぐに始められる方法の1つです。少しでも自身についてアウトプットしたり、ITエンジニアに限らず、同じ志を持つ方々との意見交換や作品を見る・触る・感じたりすることは、明るい未来を創るITエンジニアを目指すための大きな力になる可能性を秘めているのではないでしょうか。

株式会社パソナテック ICT第1グループ
世界と繋がるインターネットに魅力を感じ、未経験からIT業界へ関わる。ハードウェア、ネットワーク機器の保守・監視関連の仕事を経て、十数年に渡り、ネットワーク・通信インフラを中心とした多様な業種でプロジェクトマネージャーやコンサルタントを務め、人材育成にも注力。ここ数年は、サービス運営(プロダクト/プロセス検討/設計/新サービス企画/スキーム化/運用)、プロジェクトのコンサルからフロー構築、業務推進などの業務を担う。
パソナテック
https://www.pasonatech.co.jp/

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