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| PowerGres HAの機能 | ||||||||||
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本連載の最後に、企業システムで本格的に利用するためにPowerGresの信頼性を高める「PowerGres HA」というソリューションを紹介します。前回簡単に説明しましたが、PowerGres HAは高可用性(High Availability)を実現するクラスタソフトウェアとPowerGresを組み合わせたものです。今回は、障害発生時の動作などについて少し掘り下げて説明を行います。 PowerGres HAを利用する場合、まったく同じ構成のサーバを2台用意し、同じようにクラスタソフトとPowerGresをインストールしておきます。そして、クラスタソフトの設定により互いのサーバを監視するように設定を行います。 2台のサーバの片方を稼動系、もう片方を待機系とし、どちらか片方だけを動かします。そうすることで稼動系になんらかの障害が発生した場合に、その障害を自動検知し、自動的に待機系にサービスを切り替えるという動作を行います。これにより、障害が発生した場合のダウンタイムを最小限に抑えることができ、システムの稼働率を上げることができ、信頼性の高いシステムが構築できるのです。 |
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| クラスタの動作 | ||||||||||
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では実際に障害が起こった場合の動作を見てみましょう。通常時の動作は、以下の通りです。 ![]() 図7:通常時の動作状態 稼働中のPowerGresに障害が起こると、まず「ローカルリカバリ」と呼ばれるPowerGres自身のリカバリを行います。これで無事リカバリされればまた通常稼動に戻ります。ローカルリカバリーに失敗すると、図8のように待機系にサービスが移ります。 ![]() 図8:待機系にサービス移行 その後、稼動系サーバの障害原因を調査します。障害原因が解消された場合、スイッチバックという設定を有効にしていると自動的に、無効にしていると明示的にスイッチオーバーを実行することで、稼動系に動作を戻すことができます(図9)。 ![]() 図9:スイッチオーバーの動作 このように、障害が起こった場合、稼動系から待機系への切り替えを自動で行います。動作自体は感覚的にもわかりやすいですし、稼働状況を一目で確認できるGUIツールが付属しているので、簡単に利用することが可能です。 また、このHA構成へはPowerGres単体製品から簡単に移行することができます。データについては完全に互換性があるので、データベース領域を移し、クラスタソフトを新たにインストールして設定を行う程度で作業は終了です。一定の規模になり可用性を求められる段階になったらHAシステムに移行するのがよいでしょう。 |
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| まとめ | ||||||||||
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以上、2回にわたってオープンソースデータベースPostgreSQLをベースにしたPowerGresについて説明してきました。様々なラインナップがあるので、自分に適したものがきっとみつかることでしょう。単体製品については評価版が利用できますので、ぜひいろいろと試してみてください。 |
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