|
||||||||||||||
| 前のページ 1 2 3 次のページ | ||||||||||||||
| 事例3 | ||||||||||||||
|
最後は、筆者の濱の会社の開発するデータベースのモデリングツールの製品の開発プロジェクトをご紹介します。このプロジェクトでは、ユーザが不特定の顧客となってしまうので製品担当者がユーザを担当しました。製品担当者はプロジェクトマネージャも兼任し、開発者は製品担当者から直接要求を受けるために代理ユーザは設けませんでした。 当初はイテレーションを決めずにやっていましたが、開発者のモチベーションが維持できなくなってしまい開発があまり進まなくなったので、2週間のイテレーション開発を採用しました。 このプロジェクトでは、チームのメンバがすべて同じ部屋で作業することができず、製品担当者とプロジェクトファシリテータ、開発者とチームの何人かが離れた場所で作業していました。 同じ部屋での作業に近づけるために、まずはリポジトリを暗号化して公開することにより安全にコードを共同所有できるようにしました。次にコミュニケーションを円滑にするために、Skypeによるテレビ電話を導入し、顔を見ながら適時の相談と連絡、朝会をオンラインで実施できるようにしました。 当初は遠隔地ということもあり、開発者には1人で作業をさせていましたが、作業を思うように進ませることができずにいました。やはり、ペアで作業をすることが効果的であるということでVNC(Virtual Network Computing)とテレビ電話の機能を利用し、遠隔地であってもペアプログラミングを実施できるような環境を構築しました。 これによって遠隔地であってもペアワークの効果を得ることができるようになりますし、ペアのどちらかがオンサイトで作業をしていれば遠隔地の開発者の作業を管理することができるようになりました。図2に遠隔地のチーム構成を示します。 ![]() 図2:遠隔地のチーム構成 |
||||||||||||||
| 今こそアジャイル開発 | ||||||||||||||
|
これまで「アジャイル開発を問い直す 」「アジャイル開発のメリット 」「アジャイル開発導入のポイント 」「プロジェクトマネジメントに活かす 」「アジャイル開発適用事例」と説明してきました。 アジャイルプロセスとは、一言でいうとシステムに対する要件の変化や追加を積極的に受け入れ真の要求に見合った価値のある開発を実施するプロセスではないでしょうか。つまり、アジャイル開発やアジャイルプロセスという場合は、特定の開発手法を示すものではありません。 アジャイル開発のメリットをまとめると、表1のようになります。
表1:アジャイル開発のメリット
アジャイル開発を導入するにあたってのポイント、注意点は、表2のようになります。
表2:アジャイル開発の導入にあたっての注意点
従来のシステム開発でプロジェクトマネジメントをする上で活用できるXP(エクストリームプログラミング)の方法を表3に示します。
表3:プロジェクトマネジメントに活用できるXPの方法
|
||||||||||||||
|
前のページ 1 2 3 次のページ |
||||||||||||||
|
|
||||||||||||||
|
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||


