RHNを使い倒そう
RHNを使い倒そう
いきなり皆さんの「常識」を打ち壊すことになるかもしれませんが誤解を恐れずに書かせていただくと、Red Hatが提供しているのは「製品」ではなく、「サブスクリプション」なのです。Red Hatとお客様が結ぶ「サブスクリプション契約」に含まれるものには以下の項目があります。
- テクノロジー
- 製品とドキュメント、サブスクリプション有効期間内の知的財産権の保証、ハードウェア/ソフトウェアの動作検証と動作保証
- メンテナンス
- セキュリティやバグ修正などを含むエラッタの提供
- アップグレード
- 追加コストなしで最新のリリースを利用可能
- サポート
- 最大で24時間×365日、1時間以内のレスポンスを約束している無制限のインシデントサポート
したがって、数枚のCD-ROMやDVD-ROMで構成されるインストールメディアキットは、むしろ「おまけ」といっても過言ではありません。実 際、Red Hat Enterprise Linuxのサブスクリプション契約をしているユーザは追加コストなしで、すべてのバージョン・アップデートのCD-ROMイメージファイルを、RHNセ ントラルサーバからダウンロードすることが可能です(図1)。
表3にあげた4つの項目のうち最も頻繁に利用するものはメンテナンスですので、これを提供するRHNセントラルサーバこそがRed Hatのビジネスモデルの核であるといえます。読者の皆様にはぜひRHNを使い倒して、サブスクリプション契約のメリットを最大限にご活用いただきたいと 考えております。
RHNはパッチ配布サーバではない
RHNというと、一般には「ああ、Red Hatのパッチを配布しているサイトね」というのが皆さんの認識かもしれません。あるいは「画面右上に表示されるびっくりマークでしょ?」とおっしゃる方も多いことでしょう(図2)。

図2:RHN Alert Notification Tool
これらの認識が間違っているとはいいませんが、点数を付けるとするなら10点といったところでしょうか。残りの90点には、表4にあげる様々な問題を解決するヒントが含まれているのです。
- 管理者が日々従事する退屈なサーバ更新作業
- CIO(Chief Information Officer)の頭を悩ます不安定なシステムの解消
- CFO(Chief Financial Officer)がチャレンジしなければならない右肩上がりになっている運用コストの削減
満点への第1歩として、まずは「エラッタ」からご紹介しましょう。
