.NETとの相互運用サンプルを試す
はじめに
本連載はCeltix 1.0に用意されているサンプルデモのREADME.txtファイルを日本語訳したものです。README.txtファイルにはWindowsとUNIXにおける作業手順が記載されています。
今回はサンプル11「integration\dotnet\celtix_server_dotnet_client」とサンプル12 「integration\dotnet\dotnet_server_celtix_client」デモについて解説します。
このサンプル11とサンプル12については、筆者の環境で確認を行っていません。また解説文ではMicrosoft社のVisual Studio 2003が使われており、若干現在の状況にそぐわない点があります。Celtixと.NETの組み合わせでこのようなことができる、という参考にしてくだ さい。
サンプル11 integration\dotnet\celtix_server_dotnet_clientのデモ
この「integration\dotnet\celtix_server_dotnet_client」は、Document⁄Literal型を使った場合のHello Worldデモです。
このデモでは、Celtixサーバと.NETクライアントがシームレスに相互運用できる点について理解することができます。
必要条件
このデモはWindows環境でのみ動作します。作業を開始する前に、Visual Studio .NET 2003を所定の位置にインストールしておいてください。
celtix.jarがCLASSPATHに登録されていて、JDKとantのbinディレクトリがPATHに登録されているのであれば、samplesディレクトリのREADMEにある環境変数の設定スクリプトを起動する必要はありません。
環境変数が正しく設定されていなかったり、デモをビルドする際にwsdl2java、javacあるいはjavaコマンドを利用する場合は、環境変数の設定スクリプトを起動する必要があります。
antを使ったビルドと起動
samples/integration/dotnet/celtix_server_dornet_clientディレクトリからant buildスクリプトによってビルドし、デモを実行します。
UNIXとWindows共にビルドを行った後でサーバを起動します。
ant build
ant server
さらに別のコマンドプロンプトからクライアントを起動します。
ant client
WSDLファイルやクラスファイルから生成したコードを削除するには、次のコマンドを実行します。
ant clean