LifeKeeperのすべて 3

Active-Standby構成によるHAクラスタ化

Active-Standby構成によるHAクラスタ化

   でははじめに、最もシンプルなActive-Standby構成による構築手順を説明する。

   今回の構成は、図1と表4に示す通りである。プライマリサーバは「TESTLK1」、セカンダリサーバは「TESTLK2」とする。


クラスタ構成イメージ(Active-Standby)
図1:クラスタ構成イメージ(Active-Standby)

クラスタソフトウェア LifeKeeper for Windows v5.0
OS Windows Server 2003 Standard Edition
データベース SQL Server 2000 Standard Edition
SAアカウント sa
SAパスワード sa
IPリソース 10.1.0.69
SQL Serverのインスタンス MSSQL0
ドライブ構成 Cドライブ:OSおよびLifeKeeperのインストール領域
Dドライブ:インスタンスMSSQL0のデータ領域
表4:サーバ構成(Active-Standby)

プライマリサーバへのSQL Serverのインストール

   SQL Serverのインストールの詳細な留意事項に関しては「Microsoft SQL Server Recovery Kit管理ガイド」を参照していただきたい。

pdf   Microsoft SQL Server Recovery Kit管理ガイド
http://www.10art-ni.co.jp/product/lifekeeper/windows/manual/LKSQL.pdf

   インストール時に設定する項目は下記のようになる。

  1. コンピュータ名のダイアログボックスで「ローカルコンピュータ」を指定する
  2. インスタンス名のダイアログボックスで「MSSQL0」を入力する
  3. セットアップの種類ダイアログボックスでプログラムファイルをローカルディスクにデータファイルをボリュームリソース(Dドライブ)上に指定する
  4. サービスアカウントのダイアログボックスで「ローカルシステムアカウントを使用」を指定する
  5. 認証モードのダイアログボックスでは「混合モード」を選択し、SAアカウントのパスワード「sa」を入力する
  6. インストール完了後、SQL Enterprise Managerを使用し起動確認をする。起動確認が終了したら、停止しておく
表5:インストール時の設定項目

セカンダリサーバへのSQL Serverのインストール

   共有ボリュームリソースをセカンダリサーバに切り替えてインストール作業をもう一度行う。

  1. セカンダリサーバにボリュームリソースをスイッチオーバーする
  2. ボリュームリソース上のSQL Serverのデータファイルをディレクトリごと削除する
  3. プライマリサーバと同様の設定でSQL Serverをセカンダリサーバにインストールする
  4. インストール完了後、SQL Enterprise Managerを使用し起動確認をする。起動確認が終了したら停止しておく
  5. プライマリサーバにボリュームのリソースをスイッチオーバーする
表6:セカンダリサーバのインストール手順

   ここまででインストール作業は完了である。

LifeKeeperのSQL Server ARKのインストール

   SQL Server ARKのインストールは非常に簡単で、評価版ダウンロードリンクから取得したSQL Server ARK用のsetup.exeを実行し、ウィザードにしたがって応答していくだけで完了する。

   続いてSQL Server ARK用のライセンスキーもインストールする。ライセンスキーのインストールは、「スタート」メニューから「LifeKeeper → License Key Installation」を選択しライセンス登録プログラムを起動して行う。

   操作はLifeKeeper Coreのライセンスキーを登録したときと同じである。ライセンスキーは評価版ダウンロードリンクからあらかじめダウロードしておく。

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