仮想LAN(Virtual LAN)の基本[ドメイン/サブネット/トランキング]
2015年1月5日(月)
今回も、試験合格に向けて、例題を見ていきましょう。関連事項の理解ができていなければ、この記事の末尾で紹介する書籍を参照するなどしてください。その後で例題を実際に解いてから、解説を読むようにしましょう。
■仮想LAN(Virtual LAN)
仮想LAN(VLAN)の概念について例題を使用して説明します。
※『シスコ技術者認定試験 公式ガイドブック Cisco CCENT/CCNA ICND1 100-101J』 p.233より抜粋。
仮想LAN(VLAN)とは、物理的な位置に関係なく論理的にグループ化されたネットワークのことです。各VLANは1つの論理ネットワークとみなされます。各VLANは、一斉同報を1つのVLAN内に限定できる、つまりブロードキャストを抑制できるため、1つのVLANはブロードキャストドメインとして扱われます。また、VLAN同士を接続するには、ルータやレイヤ3スイッチなどのレイヤ3デバイスが必要となります。管理者がポートごとにスタティックに設定するポートベースVLANや管理サーバを使用することでダイナミックにVLANを割り当てる方法があります。
上記の説明から分かるように、この例題の解答はbになります。1つのVLANは1つのブロードキャストドメインと考えられます。
VLANとIPアドレス
次の例題は、VLANとIPアドレスの関係についてのものです。
※『シスコ技術者認定試験 公式ガイドブック Cisco CCENT/CCNA ICND1 100-101J』 p.233より抜粋。
VLANは、1つブロードキャストドメインとして扱われます。一般的に1つのVLANには1つのサブネットを割り当てます。VLAN間でデータ通信を行う場合、レイヤ3デバイスのインタフェースに割り当てるIPアドレスが該当VLANのデフォルトゲートェイになります。
この例題の場合、3つのVLANがスイッチに設定されています。VLANごとにサブネットを設定するため、VLANが3つになる場合は、サブネットの数は3つになります。よって、解答はdとなります。
次の図は、3つのVLANを使用したIPアドレッシング例です。
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