インストールマニアックス第4回の優勝者と第5回の優勝チームは5/20から5/25の6日間、アメリカ、ワシントン州レドモンドにあるマイクロソフト本社を訪問してきました。
本記事では、Scott Guthrie氏やMicrosoft Open Technologies社の方々とのミーティング、米マイクロソフト本社で働く成本氏に聞いた現地でのワーキングスタイルについて、2回にわたってお届けします。現地での見学、MLB観戦やシアトル観光の様子もあわせてご紹介していきます。
新しいWindows Azure
2012年5月、インストールマニアックスの優勝者たちがシアトル・タコマ国際空港に降り立った。彼らの目的は、米マイクロソフト本社に乗り込んでWindows Azureに関する新しい技術情報を入手すること、日本のユーザーとしてのフィードバックをすることである。。
・・皆の緊張感をよそに、Microsoft Campus内のミーティングスペースに現れた赤シャツことScott Guthrie氏は、とてもフレンドリーに日本からの訪問者を迎え入れ、容赦ない質問にも丁寧に答えてくれました。ミーティングでは、米現地時間の6月7日に発表されたWindows Azureの新機能を、氏自らが直接デモンストレーションするという、とても貴重な体験ができました。
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左:ミーティング前の様子 右:登場したScott Guthrie氏 |
デモの画面をお見せできないのが少々残念ですが、最初に驚かされたのは管理ポータルの変更です。今でもSilverlightでリッチなインタフェースが提供されていますが、html5を利用して、より洗練されたデザインになりました。
また、CPU使用率やネットワーク転送量、ディスクI/Oのスループットといったモニタリングも可能になり、今まで以上にWindows Azure上のインスタンスがどのような状況かわかりやすくなっています。
そして、Webサービスの開設を容易にすることができる『Web Sites』機能。これはあたかも共有レンタルサーバーを利用するかのごとく、ウィザードを数クリックするだけでMySQLを伴うWebサイトを開始することができ、ファイルはgitでpushすることでDeployできます。
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Scott Guthrie氏のWindows Azureデモンストレーション |
また、ギャラリーにはWordPressやDrupal、Joomlaなどがあり、これらのサイトがほんの数クリックで構築されました。
さらになにより驚きだったのは、Windows Serverのみならず、Linuxも提供する『Virtual Machine』機能です。今までのWindows AzureはWindows Serverの提供が主にPaaSとしてされてきましたが、Virtual MachineはIaaSとして提供されます。CentOSやUbuntuなど、いくつかのLinuxディストリビューションはギャラリーから提供されることでとても簡単に開始でき、sshで接続するデモを見ることができました。
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真剣な表情で説明を聞く参加者たち |
Web Sites、Virtual Machineの両機能に共通して感じられたことは、今までのWindows Azureではとても時間がかかっていたデプロイがとても短時間でできるようになったことで、より利用しやすくなるのではないでしょうか。
今回は限られた時間のため、数多くあるWindows Azureの新機能のすべてをお聞きすることはできませんでしたが、そのどれもが今までのWindows Azureの常識を覆した大幅な改善を遂げており、実際のサービスですぐにでも利用したいものばかりでした。
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Scott Guthrie氏との記念撮影 |
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