指定した秒数で音声を録音して、その音声を再生するサンプルアプリ

2012年12月18日(火)
薬師寺 国安

今回のサンプルは秒数を指定して、その間に喋った内容を保存して再生するサンプルです。喋った内容はTest.mp4ファイルとして、順次上書き保存されます(図1)。

画面上には「録音の秒数」を設定するコンボボックスが表示されています。その中から適当な録音秒数を選択するとすぐに録音状態に入り、カウントダウンが開始されますので、何か喋ってください。カウントが0になった時点で録音は終了します。その後[再生]ボタンをクリックすると、再生が開始され、再生されている間、リングが回転し再生中であることを明示します。

図1:秒数を指定して(左)、録音している(中央)。[再生]ボタンで再生している(右)(クリックで拡大)

実際に動かした動画は下記のようになります。Windows Store Applicationの動画を撮るアプリケーションが存在していませんので、スマホで撮った動画です。見難い点はご了承願います。

サンプル一式は、会員限定特典としてダウンロードできます。記事末尾をご確認ください。

プロジェクトの作成

VS 2012のメニューから[ファイル(F)/新規作成(N)/プロジェクト(P)]と選択します。次に、「テンプレート」から「Windows ストア」を選択し、右に表示される項目名から「新しいアプリケーション(XAML)」を選択します。「名前(N)」に任意のプロジェクト名を指定します。ここでは「Win8_VoiceRecording」という名前を付けています。

NuGetパッケージの管理

今回はCodePlexで公開されている、WinRT XAML Toolkitに含まれているコントロールを使用します。WinRT XAML Toolkitについては下記のURLを参照してください。
→ WinRT XAML Toolkit

WinRT XAML Toolkitをインストールするには、ソリューションエクスプローラー内の「すべてのファイルを表示」して、表示された「参照設定」の上でマウスの右クリックをします。「NuGetパッケージの管理(N)」が表示されます(図2)。

図2:「NuGetパッケージの管理(N)」を表示する(クリックで拡大)

表示される画面の左に表示されている、「オンライン」を選択し、検索欄にWinRTXAMLToolkitと入力します。するとWinRT XAML Toolkitの〔インストール(I)〕画面が表示されますので(図3)、インストールをクリックします。

図3:「NuGetパッケージの管理(N)」からWinRT XAML Tookitをインストールする(クリックで拡大)

インストールが成功するとインストール済みのチェックアイコンが表示されます(図4)。

図4:インストール済みのチェックアイコンが表示される(クリックで拡大)

[閉じる]ボタンをクリックして画面を閉じます。ソリューションエクスプローラー内の「参照設定」を見るとWinRTXAMLToolkitが追加されています。同時にWinRTXAMLTookitの情報が記述された、packages.configも作成されます(図5)。もし、WinRT XAML Toolkitを削除して、再度「NuGetの管理(N)」からインストールしようとしても、このpackages.configが存在していると、インストール済みとなってしまいますので、このファイルも削除する必要があります。

図5:WinRT XAML Toolkitがインストールされた(クリックで拡大)
  • 指定した秒数で音声を録音して、再生するサンプル

薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basic プログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット PROJECT KySS を結成。2003年よりフリーになり、PROJECT KySS の活動に本格的に参加、.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindows ストア アプリを多数公開中

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。

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