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UIとUXとの違い、そしてビジネスUXとは何か?

2013年4月17日(水)
金 永玄(キム ヨンヒョン)崔 彰桓(チェ チャンファン)

BUXを実現する3つの統合

BUXを実現するためには、次に上げる3つの統合が考えられます。

1つ目はプラットフォームの統合です。パソコンに限らず多種のスマート機器に統合的に対応し、あらゆる機器・プラットフォームでも同じUXを提供します。また、クライアントサイドでの統合だけでなく、ここに独立している既存のレガシーシステムとSaaS等のサーバ群を最適に疎結合しなければなりません。そして、ワンソースマルチユース方式で提供されて、マルチプラットフォーム、マルチデバイス、マルチスクリーン・サイズに対応しなければなりません。これは重要な要素です。

UXは使用性や利便性が最も重要です。従って、各々の機器の画面サイズにUIをぴったり合わせることが一番効率的です。機器の縦横方向を変えた場合も同様です。一般的なWebブラウザ方式のようにパソコン画面をそのままスマートフォンに移しズームインする等の不要な作業は無くすべきです。さらに、メンテナンスを考えるとソースは可能な限り1つを維持しなければなりません。

図4:BUXの概念図(クリックで拡大)

2つ目は、開発環境の統合です。BUXはスクラッチ開発(韓国ではインハウス開発とも呼ばれています)の場合においても、または、SAP等のERPパッケージUIの高度化を行う場合にも、開発環境を同じツールで提供することを想定しています。そして、前述のとおりクラウド環境でもっと重要な検証、テスト、展開(Deploy)等ソフトウェア開発の全プロセスを統合的に提供しなければなりません。

3つ目は、データの統合です。企業の立場から見てデータ中心のシステム構築は当たり前ですが、現在と違う未来の技術を見据えての準備をしなければなりません。現在、SAPでは「HANA」というインメモリ方式のDBMSを開発しました。初期ではBI向けインメモリ方式のDBMSでしたが、今後はOLTP対応DBMSも統合提供する計画です。

このようにサーバサイドでOLTPとOLAPが統合される傾向であれば、現在のOLTP開発ツールとOLAPツールも、UXPとGUIフレームワークも統合に向かうでしょう。また、 ソーシャルネットワークやWebでの多様な非定型データを企業内でも積極的に活用し、製品やサービスを改善したり、新製品のローンチ等に活用するようになるでしょう。

このような非定型データを扱うUI技術が必要になります。これは前述したビックデータのビジュアル化(Visualization)機能が必要になります。

BUXは、このような企業向けUIに関して現在と未来の技術を統合し最適化することをコンセプトにしたソリューションです。

まとめ

iPhoneの例からも見られるように、UXは製品とサービスを差別化させ、独創的にさせる要素です。ユーザーの利便性と操作性を高め、従業員の能力を向上させ、直観的なUIを提供することで迅速な意思決定を支援します。

その結果、企業の競争力をアップさせるとともに、その企業の次世代に向けた価値を再考させることにつながるのです。つまり、UXは単に利用者の興味を引き出すための手段ではなく、企業においては最も重要なコア競争力となります。

さらに、UX/UIソリューションでは既存のレガシーシステムをあまり修正せずにUIのみをインターネット基盤に置き換えることでユーザーの満足度を高めることができます。既存の資産を活かし、競争力を向上することができるため、ROIの高いソリューションといえます。

スマートフォンやタブレットPCに、ワンソースマルチユース形式で同一のUXを提供するニーズは益々高まっています。BUXの概念は、このようなニーズに積極的に取り組んで解決し、マルチプラットフォーム、マルチデバイス対応のみならず、マルチスクリーン・サイズまで対応できます。

現在、全世界のどこのソフトウェア企業もUXPやBUXを統合的に提供できていません。しかし、システムの改修や新規システムの構築を考えているのであれば、これらのロードマップを持ち、これからのUX/UI市場に向けて準備しているソフトウェアの導入も一考することをお勧めします。ソフトの概念と哲学によって、提供する製品のアーキテクチャや機能は一緒に成長していくからです。

トゥービーソフトのUX開発プラットフォーム「XPLATFORM」も、成長途中ですが、日本と韓国の多くの企業で採用されている開発環境ですので、ぜひチェックしていただけると幸いです。
→ XPLATFORM

第2回はビジネスUXの事例についてご紹介します。ぜひご期待ください。

<編集部より> 図3の画像が間違っていたため修正しました。(2013.04.18)

著者
金 永玄(キム ヨンヒョン)
株式会社トゥービーソフトジャパン 代表取締役

1965年3月27日、韓国ソウル生まれ、1989年ソウル大学を卒業し、(株)緑十字、(株)シフト情報通信を経て、2001年トゥービーソフト(韓国)を共同創立。現在は、同社のCE本部長として中・長期戦略、製品及びサービス企画とマーケティングを総括。また、2012年4月からトゥービーソフト(日本)の代表取締役を兼任。

著者
崔 彰桓(チェ チャンファン)
株式会社トゥービーソフトジャパン 取締役COO

03年、韓国外国語大学を卒業し、韓国貿易ITアカデミーのエンベデット課程を卒業。大学時代からプログラミングが好きで、大学に通いながらシステム開発のアルバイトをしていた。卒業後の04年、教保情報システムズの日本法人に入社。06年にトゥービーソフト(韓国)に入社し、08年からトゥービーソフト東京支社長を経て、現在はトゥービーソフトジャパンのCOO(最高執行責任者)として同社の日本市場における営業全般を総括している。

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