Excel使用をそのままに、本格クラウド利用を実現する。 3

AppsのスプレッドシートデータをApp Engineから読み取る

前回の第2回までで、Google AppsとApp Engine双方のセットアップが完了したので、今回はいよいよSpreadsheetのデータをApp Engineから読み取るプログラムサンプルを見ていきます。また読み取ったSpreadデータは画面上に表示して内容を確認してみます。1. MS Ex

清野 克行

2013年11月13日 23:00

前回の第2回までで、Google AppsとApp Engine双方のセットアップが完了したので、今回はいよいよSpreadsheetのデータをApp Engineから読み取るプログラムサンプルを見ていきます。また読み取ったSpreadデータは画面上に表示して内容を確認してみます。

1. MS ExcelをGoogle Driveにアップロードする

図1:Excelシートのアップロードとダウンロード(クリックで拡大)

1.1 ExcelシートをDriveにアップロードする

最初のステップとして、Excelに書き込まれた受注データをDrive上にアップロードします(図1)。アップロードされたExcelは自動的にSpread sheetに変換されます。またDrive上のSpreadsheetをExcelに自動変換してダウンロードすることもできます。

図2:Excelファイルのアップロード(クリックで拡大)

ExcelシートをGoogle Driveにアップロードするのは簡単です。図2の「↑」のマークをクリックしてFilesを選択するとファイル選択のダイアログが表示されるので、ファイル選択後「開く」をクリックすればアップロードされます。また、Folderを選択すればフォルダ内のファイルをまとめてアップロードすることもできます。

図3:アップロード前のExcelシート(クリックで拡大)

アップロードされたExcelシートはDrive上のフォルダで図4のようにxlsxサフィックスのまま表示されますが、これをSpreadsheetに変換します。

図4:DriveへアップロードされたExcelシート(クリックで拡大)

1.2 アップロードされたExcelをSpreadsheetに変換する

Spreadsheetに変換するには、アップロードされたファイルを右クリックして表示されるサブメニューから
Open with -> Google sheet を選択します(図5)。

図5:ExcelからGoogle(Spread)sheetへの変換(クリックで拡大)

選択によって、図6のように連載で使用するスプレッドシートが表示され、フォルダでの表示も図7のようになります。TITLEでマークが付いているサフィックスのないファイルがSpreadsheetです。

図6:変換後のSpreadsheet表示(クリックで拡大)
図7:変換後のフォルダ表示(クリックで拡大)

ここで、Excelシートで定義されたマクロ(VBA)は、Spreadsheetでは無効になりますが、関数定義は有効です。

図8:1行目合計欄の関数定義(クリックで拡大)

例えば図8のExcelでは1行目の合計欄に「=sum(C2:F2)」が定義されていますが、この関数定義はアップロード後のSpreadsheetでも有効です。

この記事のキーワード

この記事をシェアしてください

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る