COBOLエンジニアはPHPとRuby on Railsのどちらを学習するべき?
PHP実行環境構築の際の注意点
Ruby on Railsを起動するためにRubyが必要なように、PHPフレームワークを起動するためにはPHPの実行環境が必要です。WindowsでPHPの実行環境を構築する方法はいろいろありますが、今回はXAMPPを使用してPHP実行環境を構築する際、COBOL技術者がはまりやすい箇所点について触れます。普段しっかりしたメインフレーム上で開発を行っているCOBOL技術者の方にとって環境構築はちょっと気の重い作業ですが、実行環境を構築することは、その言語をしっかり理解・習得する非常によい機会になりますので、ぜひチャレンジしてください。
XAMPPとはApache Friends.orgが提供しているパッケージ群です。Windows環境でもLinux環境でもPHPの標準的な実行環境であるApache・ MySQL・PHPエンジン等をそれぞれインストール後、連携させるのは大変です。そこで、それらのオールインワンパッケージとして提供されているのがXAMPPです。
※XAMPP にパッケージングされている内容やダウンロードおよび起動手順は様々なサイトにくわしく方法が記載されていますのでここでは割愛し、COBOL技術者の方がWindows環境でXAMPPを導入する際にはまってしまいやすい点だけご説明します。
インストールを終えてXAMPPを起動した直後はApacheもMySQLも停止していますので、パネル内の「Start」ボタンをクリックして実行します。その際、何度クリックしてもApacheが起動しない場合があります。原因として一番多いのはポート番号が既に他のアプリで使用されている場合ですが、普段業務でポート番号等を意識することのないCOBOL技術者の方は、この現象が発生すると、なかなか解決できずに困ることが多いようです。ユーザがあまり意識せずに80番ポートを使用しているアプリケーションの代表としてSkypeがあげられます。もしSkypeが実行されていたら、終了させると正常に起動します。同様に、MySQLが正常に起動しない場合もMySQLのポート番号が使用されているか否か確認してください。特に、学習目的等で既にMySQLがインストールされていないか、しっかり確認してみましょう。
フレームワークより先にPHP言語から学習
実行環境ができれば、あとは実践あるのみです。前回、Rubyを習得する場合はRuby言語ではなくまずRuby on Railsの学習からはいることをおすすめしましたが、既にRuby on Railsの学習で基本的なWebアプリケーションの知識を習得したCOBOL技術者の方であれば、いきなりPHPフレームワークからではなく、PHP言語自体の学習からはじめてみましょう。PHPには様々な入門書籍やサイトがありますので、ぜひそれらを見ながらいろいろプログラミングしてみてください。そしてある程度自信がついたら、PHP技術者認定試験初級に向けての学習と受験をおすすめします。試験の難易度はそこまで高くありませんが、初心者がつまずきそうな箇所を意識した、試験対策勉強がスキルアップにつながるような質の高い問題が出されています。スキルより読解力を求められるようなひっかけ問題もあまりありません。
PHPプログラミングを行ってからPHP技術者認定試験対策で基礎知識の地固めをした後でフレームワークの習得を行う、というプロセスを踏むことで、あなたはきっとWebシステム開発について、何らかの「自信」を得られていることでしょう。
次回予告
次回は最終回です。この回では、実際にRuby on RailsとPHPを学習したCOBOLエンジニアが、現在の業務に、学習した内容をどう活用しているのかを中心にインタビューします。
<執筆協力:BOSS-CON JAPAN>
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(リンク先最終アクセス:2014.2)
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