タイマーを使って時刻を表示してみよう

2014年5月8日(木)
薬師寺 国安

では、次にちょっと変わったアニメーションを伴った時刻の表示方法を紹介しましょう。

WinRT XAML Toolkitに含まれるコントロールを使ってみよう

今回はWinRT XAML Toolkitに含まれるコントロールを使って、アニメーションを伴った時刻表示に挑戦してみます。WinRT XAML Toolkitについては下記のURLを参照してください(図5)。http://winrtxamltoolkit.codeplex.com/

図5 WinRT XAML ToolkitのHOMEページ
図5 WinRT XAML ToolkitのHOMEページ

では、このWinRT XAML Toolkitに含まれているコントロールを、どのようにしてVS2013で使用できるようにするのか、その手順を解説していきましょう。

今回も新しいプロジェクトを作成します。「名前」は「AimationTimer」としました。

Nugetパケージの管理

まず、ソリューションエクスプローラーを開きます。次にソリューションエクスプローラーに表示されているアイコンから「全てのファイルを表示」アイコンをタップします。すると、ソリューションエクスプローラー内に「参照設定」という項目が現れます(図6)。

図6 「全てのファイルを表示」アイコンで「参照設定」が表示された
図6 「全てのファイルを表示」アイコンで「参照設定」が表示された

「参照設定」には、参照対象のアセンブリやファイルを指定します。それでは、この参照設定にWinRT XAML Toolkitを追加してみましょう。

まず、「参照設定」を選択し、マウスの右クリックで表示される「Nugetパケージの追加」を選択します(図7)。

図7 「参照設定」から「Nugetパッケージの追加」を選択
図7 「参照設定」から「Nugetパッケージの追加」を選択

表示される画面から「オンライン」を選択し、「Nuget公式パッケージソース」を選択し、「オンラインの検索」欄に「WinRT XAML Toolkit」と入力します。すると「WinRT XAML Toolkit」に[インストール]ボタンが追加で表示されます(図8)。

図8 「Nugetパッケージの管理」でWinRT XAML Toolkitのインストール画面が表示された
図8 「Nugetパッケージの管理」でWinRT XAML Toolkitのインストール画面が表示された

[インストール]ボタンをタップするとインストールが開始され、インストールが完了すると図8のように緑色のチェックアイコンが表示されます(図9)。

図9 WinRT XAML Toolkitが無事インストールされた
図9 WinRT XAML Toolkitが無事インストールされた

では、無事インストールされているかどうか、ソリューションエクスプローラー内の「参照の追加」の中を確認してみましょう。すると図10のように「WinRT Xaml Toolkit」が追加されているのがわかります。また同時に、package.configというWinRT Xaml Toolkitの情報を記録したファイルも作成されています。もし、「参照の追加」からWinRT Xaml Toolkitを削除して再インストールする場合、このpackage.configファイルが存在していると、すでにインストール済みと解釈されて再インストールができないので、このファイルも一緒に削除してから再インストールを試みましょう。

図10 「参照の追加」内にWinRT Xaml Toolkitが追加されている
図10 「参照の追加」内にWinRT Xaml Toolkitが追加されている

では、次に、このWinRT Xaml Toolkitに含まれているコントロールをツールボックスに追加して使用可能な状態にしてみましょう。

WinRT Xaml Toolkitのコントロールをツールボックスに追加する

ツールボックスを表示し、「コモン XAMLコントロール」または「全ての XAMLコントロール」の項目名の上で、マウスの右クリックをします。表示されるメニューから「アイテムの選択」をクリックします(図11)。

図11 ツールボックスから「アイテムの選択」をクリックする
図11 ツールボックスから「アイテムの選択」をクリックする

表示される画面から、[参照]ボタンをクリックします。AnimationTimer/packages/winrtxamltoolkit.1.5.4.3/lib/netcore451/WinRTXamlToolkit.dllを指定します(図12)

図12 [参照]ボタンでWinRTXamlToolkit.dllを指定する
図12 [参照]ボタンでWinRTXamlToolkit.dllを指定する

[開く]ボタンをタップするとWinRTXamlToolkit.Controlsのコントロールが追加されています。[OK]をクリックします(図13)

図13 WinRT XAML Toolkitのコントロールが追加された
図13 WinRT XAML Toolkitのコントロールが追加された

すると「ツールバー」にWinRT XAML Toolkitのコントロールが追加されます(図14)。

図14 「ツールバー」にWinRT XAML Toolkitのコントロールが追加された
図14 「ツールバー」にWinRT XAML Toolkitのコントロールが追加された

これで、VS2013でWinRT XAML Toolkitのコントロールを使用する準備ができました。

  • タイマーを使って時刻を表示するプログラム

    『Windows ストア アプリ 100行プログラミング』 第3回のサンプルプログラムです。
薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basic プログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット PROJECT KySS を結成。2003年よりフリーになり、PROJECT KySS の活動に本格的に参加、.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindows ストア アプリを多数公開中

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。

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