■集約ルートを見つけ出す
集約ルートを見つけ出す方法の1つを図2で説明します。
①集約の対象となるサブネットのアドレス範囲をネットワークアドレスの小さいものから順に並べます。これにより、ひとまとめにしたときのアドレス範囲の下端と上端が分かります。
図2 集約ルートを見つけ出す
②すべてのサブネットの中で最も短いプレフィックス長を見つけ、それから1ずつ減じていって、そのプレフィックス長と集約の対象となるサブネットの中で一番小さいネットワークアドレスを用いてアドレス範囲を算出し、そこにすべてのサブネットのアドレス範囲が含まれるかを確認します。プレフィックス長を1つ短くすると元のプレフィックス長のサブネットを2つ集約することができます。
/23(10.1.6.0/23)では、10.1.9.0/24がまだ入っていません。
③すべてのサブネットが含まれない場合は、さらにプレフィックス長を1ずつ減じて、同様に繰り返します。
/20(10.1.0.0/20)になると、3つのサブネットを含めることができました。
求まったプレフィックス長とサブネットのネットワークアドレスから、ホスト部の全ビットを0にして、新しい集約されたルートのネットワークアドレスを求めます。
10.1.0.0/20が、最適な集約ルートとなります。
この例の場合は、結果的に10.1.0.0/24から10.1.15.0/24までの16個の/24のルートを集約してしまうことになります。
| この記事で紹介した書籍 |
Wendell Odom 著/株式会社クイープ 訳
価格:4,400円+税
発売日:2014年03月05日発売
ISBN:978-4-8443-3553-5
発行:インプレスジャパン
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本書は、シスコ技術者認定のうち、CCENT/CCNAの認定を目指す人のための公式ガイドブックです。2013年に改訂されたICND1の試験内容に対応しています。新ICND1は、旧ICND1からトピックの削除と追加が行われています。ICND1の合格により、CCENT認定を受ければ、CCNA認定への最初のステップをクリアしたことになります。本書を携えつつCiscoプロフェッショナル認定試験突破に向けて大きな一歩を踏み出しましょう。
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