Amazonの今後の展開は? 音声アシスタント『Alexa』がより使いやすくアップデート
Amazonの音声アシスタント『Alexa』が再び大きくアップデートした。数百万点のAmazon商品を声だけで買うことができるようになったAlexa、その成長は止まらない。
Alexaは6月28日時点で1400のスキルを備えている。今回のアップデートで、モバイルアプリでその全スキルがより整理された形で閲覧できる上、さらには検索機能までもが付け加えられた。これまで検索もカテゴリー分けもなく、ただ長いリストが表示されていたことから比べたら大きな改善である。
『Amazon Echo』の所有者たちは、「Alexa、7分間ワークアウトを有効にして」というように、音声を通してスキルを有効化できるようになる。これはモバイルアプリをまったく経由することなく行われるものだ。また、スキルはクラウド上にあるため、ユーザはローカルの残容量を気にする必要がない。
「我々は、何万もの開発者たちがAlexaのスキルを開発していることに非常に喜びを感じる。おかげで、Alexaのスキルの数はここ1カ月で50%増加した。そして今回、スキルをより簡単に見つけられるようになる新機能を紹介できることを嬉しく思う。これは開発者、顧客の両者にとって喜ばしいことであり、その感想を聞くのが待ち遠しい」と、Amazon Alexa部門の副会長スティーブ・ラブチン氏は語る。
また、Alexaプラットフォームの成長を語る上で、Amazonは『Lyft』と『Honeywell』という2つの新しいスキルについて触れている。どちらも6月28日(火)にリリースされた。
Alexaはより多くのスタートアップ企業を求めている
Amazonは、スタートアップ企業がAlexaにサービスを展開するための投資システム『Alexaファンド』についても語った。このファンドは、すでに16社のスタートアップ企業に大きな投資をしており、その企業の多くはウェアラブルとスマートホームに重点を置いたものである。将来、Amazonはロボティックスや開発者ツール、ヘルスケアやアクセシビリティに投資をシフトすることを考えているという。その狙いは、Alexaプラットフォーム上でより幅広いサービスを展開することである。
Echo人気のおかげで、Amazonはスマートホーム競争におけるメジャープレイヤーとなった。このeコマースの大手は売上高について公表していないが、マーケットリサーチ企業 CIRPは4月6日時点で300万台のEchoが売れた、と推測している。
この成功を受け、Amazonは、ウェアラブルを含むさらなるハードウェアの展開に注力するようになるかもしれない。
ReadWrite[日本版] 編集部
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