週刊VRウォッチ 487

Apple新OS「visionOS 27」やLumaの新型動画生成AIが登場、日本発のスマートグラスやサムスン製ヘッドセットの活用事例も

本記事はVR専門メディア「Mogura VR」から提供されているもので、国内外のVR関連情報をいち早く、正しく、分かりやすくお伝えします。

Mogura VR

6:00

今週も、XR・AI領域の最新動向をお届けします。Appleの新OS「visionOS 27」では、主要ゲームエンジンへの対応や没入感の向上など、開発者向け機能が大きく強化されました。映像・画像を扱うAIプラットフォームを展開するLumaからは、プロの映像制作環境に向けた高性能な動画生成AI「Ray3.2」が新たに公開されています。さらに社会実装の事例として、日本企業が開発したスマートグラス「SABERA スマート眼鏡」を活用した聴覚障害者向けの観劇用字幕表示の実証実験や、サムスン「Galaxy XR」を活用した献血キャンペーンを紹介していきます。

Apple「visionOS 27」発表、開発者向けアップデート情報まとめ

Appleは空間コンピューター向けの新OSである「visionOS 27」を発表し、開発環境を大幅に進化させる多様なアップデートを公開しました。今回の更新では「RealityKit」が強化され、現実のような光の描写や布の動き、素材に応じた音響シミュレーションなどが導入されます。さらに「Reality Composer Pro 3」でのリアルタイムプレビューや生成AIによるアセット制作支援など、開発効率を向上させるツールも提供されます。

「Unity」や「Godot」といったゲームエンジンへの対応も広がり、他社製コントローラーの使用や高品質なストリーミングが可能になります。物体追跡の精度向上や「Apple Immersive Video」の表示形式拡張も含まれており、より没入感のある体験作りがサポートされます。

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Apple「visionOS 27」発表、開発者向けアップデート情報まとめ
https://www.moguravr.com/visionos-27-new-features/

Luma、動画生成AI「Ray3.2」を公開

映像・画像を扱うAIプラットフォームを展開し、電通やマツダなどにも採用されるLumaは、2026年6月9日にプロの制作環境向けに設計された新たな動画生成AIモデル「Ray3.2」を公開しました。本モデルは、1クリップ内に最大16個のキーフレームを置けるマルチキーフレームに対応し、絵コンテ通りのカメラワークや場面展開を高精度で出力できます。

また、最大8人の表情を同時に追跡・転写できるパフォーマンストラッキング機能も搭載しています。映像出力はHDRネイティブ生成と16bit EXRフォーマットに対応し、VFX合成などの既存ワークフローに直接組み込めるのが強みです。最大生成時間は20秒(解像度1080p)で、生成後に縦横比の変更や背景差し替えができるリフレーム機能により撮り直しの手間を軽減します。今回初めてフルAPI公開も行われ、外部アプリとの連携も容易になりました。

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Luma、動画生成AI「Ray3.2」を公開
https://www.moguravr.com/luma-ray3-2-release/

スマートグラス「SABERA」を活用、聴覚障害者の観劇向け字幕表示の実証実験を開始

株式会社jig.jpはPalabra株式会社と共同で、スマートグラス「SABERA スマート眼鏡」を用いた聴覚障害者向けの字幕表示の実証実験を開始しました。これまで手元のタブレット等で見ていた字幕をスマートグラスのレンズ上に直接表示することで、視線を大きく動かすことなく舞台や映像に集中でき、より没入感の高い観劇体験を提供します。

彩の国さいたま芸術劇場での舞台上演時に行われた初回実験では、参加者から「視線を大きく動かさずに演者の表情や演技に集中できた」と好意的な感想が寄せられました。今後は映画館等へ対象を広げ、装着感や可読性のデータを集めながら実用化を目指します。なお「SABERA スマート眼鏡」は福井県鯖江市の眼鏡メーカーと光学技術企業の協業による軽量な日本発ARグラスで、現在Makuakeにてクラウドファンディングを実施中です。

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スマートグラス「SABERA」を活用、聴覚障害者の観劇向け字幕表示の実証実験を開始
https://www.moguravr.com/sabera-subtitle-barrier-free-experiment/

サムスンのXRデバイス「Galaxy XR」を献血体験に活用 韓国レッドクロスと連携

サムスンとグローバル医療企業のアボットは、6月2日に韓国のSamsung Digital Cityにて、XRデバイス「Galaxy XR」を活用した献血キャンペーンを実施しました。サムスンの社員はデバイスを装着しながら献血を行い、視線を向けるだけでバーチャルな花の種を植えられる「禅庭園」の空間に没入しました。

3~5分かけて花や木が育つようすとシカゴ交響楽団の音楽を楽しむことができ、医療スタッフがドナーを見守りやすく、ドナー自身もリラックスして集中できる環境を実現しています。今後はアメリカやマレーシアの世界的イベントでも同様の体験が展開される予定です。なお、本取り組みで使われた「Galaxy XR」は、GoogleやQualcommと共同開発された視線や音声操作対応の新デバイスで、「Gemini AI」を統合しており、現在約1,799ドルで販売されています。

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サムスンのXRデバイス「Galaxy XR」を献血体験に活用 韓国レッドクロスと連携
https://www.moguravr.com/samsung-galaxy-xr-blood-donation/

※本ニュース記事は「Mogura VR」から提供を受けて配信しています。
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