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| ファイルシステムからみた選択ポイント | ||||||||||||||||||||||||||||||
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スケーラビリティではSolaris 10のZFSでしょう。可用性、信頼性に関しても理論上はZFSがよいといえますが、新しくできたばかりのシステムであることを考えると心配になります。新しい技術に手を出して痛い目にあった方も多いでしょう。ZFSに関してはしばらく様子見した方がよいかもしれません。 そういう意味で、信頼性を考えるならLinuxやBSDを選ぶのもアリです。Linuxに関してはその中でも選択肢があるので、使用するシステムにあったファイルシステムが選べます。また、古くから改良が加えられているUFSも信頼の点では充分でしょう。 ところでたまに誤解されていますが、ジャーナリング機能は「ファイルシステムの信頼性」を高めるのが基本であり、「データ自体の信頼性」とは別のものです。データ自体を保護したいのであれば、冗長化するなど別の対応が必要でしょう。 ディレクトリの構造からみた選択ポイントは、それぞれの文化に自分が合っているかどうかを考えてみましょう。ディレクトリの構造自体に制限はありません。管理者が望めば、Solarisでも「/usr/local/apache2」にApacheをインストールしても問題ありません。しかし、なぜこのようなディレクトリ構造になっているかを考えてみると、それぞれの意識の違いがわかってくるでしょう。 わかりやすいのはSolarisの「export」ディレクトリです。あからさまに、そのマシン単体での使用を前提とせず、ネットワークで他のホストとつながっていることを前提とした設計です。また、それぞれのOSで暗黙の了解があります。たとえばシステムの設定ファイルはここに置き、ユーザーが追加したアプリケーションはここに置き……という決まりです。 もし、ディレクトリの構造からOSを選ぶのであれば、それぞれの文化に自分の文化が合うかどうかを考えてみて、選択することになるでしょう。 |
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