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| pgpool | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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筆者が開発しているPostgreSQL用のシンプルなレプリケーションサーバだ。2台のPostgreSQLサーバに同じ問合わせを投げることで、DBの内容を同期させる。リアルタイムに同期するので、同期レプリケーションの一種ということになる。 検索処理の負荷分散をサポートしているので、検索処理性能は通常のPostgreSQLの最大2倍にまでなる。一方、気になる更新処理でも、性能低下はSlony-IやPGClusterほどは大きくない。 またpgpoolでは、2台のDBサーバのうち、1台が故障すると自動的にそのサーバを切り放し、DBシステムを止めることなく運用を続けることができる。このように、可用性は高いといえるだろう。 ただし、故障したサーバを復旧させるには、一度システムを止めてDBの内容を事前に一致させておく必要がある。その他、一部のSQLで制限があるものがある。詳細はドキュメントを見てほしい。 HAやレプリケーションはそれぞれアーキテクチャがまったく異なり、またそれぞれに得意不得意がある(表1)。
表1:レプリケーションソフトの機能・性能比較 |
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| 開発への参加こそOSSの究極の活用法 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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PostgreSQLの究極の活用方法は、その開発自体に参加することだ。そうすれば、必要な機能を追加していくこともできるし、何よりベンダに頼らず自社でPostgreSQLをメンテナンスできるようになる。 もちろん、PostgreSQLをカスタマイズすることも可能だ。また、PostgreSQLの開発者が増えれば、PostgreSQL自体の進歩も加速され、自分達のメリットになる。 製造業などでは、DBに限らず、動いているソフトウェアをなかなか入れ替えることができない。例えば、やむを得ずOSをバージョンアップしたとする。するとその上で稼働しているソフトもバージョンアップが必要になる場合が多い。 その点OSSなら、再コンパイルだけで移行できる。仮にコンパイルできなくても、PostgreSQLの内部構造に対する知識があれば容易に対応できる。また、バージョンアップのリスクや、再テストの工数を最小限に抑えることも可能だ。 要員の育成のハードルが高いが、長い目でみれば大きなメリットがあるだろう。 できるだけ多くの方がPostgre-SQLの開発に参加して「究極のメリット」を享受できるようになることを期待したい。
参考文献
オープンソースソフトウェアのTCOガイド(2005年):日本OSS推進フォーラム http://www.ipa.go.jp/software/open/forum/business/download/oss_tcoguide.pdf ビジネスユースにおけるオープンソースソフトウェアの法的リスクに関する調査(2004年):日本OSS推進フォーラム http://www.ipa.go.jp/software/open/forum/business/download/oss_risk.pdf |
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