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オープンソースの適用可能性を示す
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第7回:PostgreSQLを使い切るためのノウハウを徹底解説する その1
著者:SRA OSS  石井 達夫   2006/5/11
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PostgreSQL技術者認定試験(PostgreSQLCE)

   これからPostgreSQL技術者を採用しようとしている、あるいはパートナーを探しているのなら、PostgreSQLCEに合格しているかどうかを目安にするのが近道だ。詳細・試験対策はを見てほしい。


PostgreSQLトレーニング

   各社がPostgreSQLの有料トレーニングを実施している。筆者の勤務先でも、月4回程度のペースで各種コースが開講されている
http://www.sraoss.co.jp/prod_serv/training/)。こうしたトレーニングは、東京中心になってしまうのがネックだが、出張トレーニングを受け付けている場合もあるので、相談するのもよいだろう。

   ちょっと面白いのが、SRAOSSで実施している「OracleユーザのためのPostgreSQLセミナー」だ。実はRDBMSは思ったよりもお互いに機能が似ている部分が多い。特にSQLの部分は製品固有の部分を除けば同じだ。そのため、この部分の知識はそのまま再利用できる。OracleからPostgreSQLに転換したい、Oracle技術者ならいるという場合に活用できるだろう。


有料ディストリビューションでも使い方のサポートは受けられない

   Linuxのディストリビュータなどが、PostgreSQLのバイナリパッケージを提供している。

   ソースからインストールする自信やスキルがない場合は、これらを使う手もある。ただし、こうしたディストリビューション付属のPostgreSQLは、たとえ有料ディストリビューションであっても、PostgreSQLの使い方についてサポートを受けることはできないことが多い。サポートが必要な場合は、サポート付のパッケージを購入する方法もある。例えば下記のようなサポートがある。


   DB設計やチューニングまで含めてサポートを受けたいときは、PostgreSQLの商用サポートを導入すべきだ。SRAOSSの場合、質問回数無制限でサーバー1台当り年間40万円から導入できる。また、サポートのグレードによっては、後述のpgpoolのサポートも受けられる。


次回は

   さて今回はPostgreSQLが、企業の立ち上げでは有効に活用できること、サポート状況がどのようになっているのかについて説明した。次回はPostgreSQLが実際にどのように活用されているのかについて解説していく。

参考文献

オープンソースソフトウェアのTCOガイド(2005年):日本OSS推進フォーラム
http://www.ipa.go.jp/software/open/forum/business/download/oss_tcoguide.pdf

ビジネスユースにおけるオープンソースソフトウェアの法的リスクに関する調査(2004年):日本OSS推進フォーラム
http://www.ipa.go.jp/software/open/forum/business/download/oss_risk.pdf

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SRA OSS 石井 達夫
著者プロフィール
SRA OSS,Inc.  石井 達夫
SRAを経て、現在はSRA OSS,Incの日本支社長として、日本でのOSSビジネスを推進する立場にある。個人的にもPostgreSQLの開発、普及活動に取り組んでおり、名実ともにPostgreSQLを最強OSSDBにするのが夢。主な著書は「PostgreSQL完全攻略ガイド」など。

INDEX
第7回:PostgreSQLを使い切るためのノウハウを徹底解説する その1
  当初のPostgreSQLは性能や安定性が不十分
  バージョン8.1では2フェーズ・コミットを実装
PostgreSQL技術者認定試験(PostgreSQLCE)