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徹底比較!! グループウェア
第2回:情報共有に重点を置いたグループウェア「Lotus Notes/Domino」
編者:
ThinkIT
協力:
日本アイ・ビー・エム 森島 秀明
2007/2/27
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グループウェアの活用事例の紹介
第2回からは、各社の製品とその活用事例を紹介していく。第2回の今回は日本アイ・ビー・エムのLotus Notes/Dominoを見ていこう。
グループウェア何を求めるのか
90年代半ばにLotus Notes/Dominoが登場した頃より、グループウェアの3要素といわれているものは「Communication(メール)」「Coordination(スケジュール管理・調整)」「Collaboration(情報共有・情報発信)」である。
Lotus Notes/Dominoは、開発当時から「メールボックスも数多くある文書型データベースの1つである」という設計思想の下、情報共有に重点を置いて提供されてきたグループウェアだ。
文書型データベースであるという開発思想に基づきアプリケーション開発環境が整備されているため、以下のような仕組みが用意されている。
蓄積した情報をエンドユーザが見やすいように加工するビュー
メールと連動して情報を配信するワークフロー
文書単位でのセキュリティをプロパティシートで設定できるアクセス制御
表1:Lotus Notes/Dominoのコンセプトを反映した仕組み
さらに、電話回線の時代からオンラインでもオフラインでも情報を共有するための仕組みとして「複製」の概念が盛り込まれており、出荷当初から15年近くたった今でも決して古びることのない「基幹系となった事務ツール」といえる(図1)。
図1:グループウェアの3要素
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
日本は「暗黙知・右脳中心」でありドキュメント化を意識しない文化であるのに対して、欧米は「形式知・左脳中心」でドキュメントを残す文化であるため、日本においては情報共有がおざなりにされていたという背景がある。
Lotus Notes/Dominoは「メール+スケジュール共有」の範疇にとどまらず、日本人の文化では形成しにくい情報共有を意識した製品である。企業内における情報共有が注目されている現在、それを実現するツールなのである。
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著者プロフィール
協力:日本アイ・ビー・エム株式会社 森島 秀明
ソフトウェア事業 ロータス事業部
プロダクト・マーケティング担当部長
官公庁、外資系コンサルティング会社などを経て1996年Lotus入社。コンサルティング部門、マーケティング部門においてNotes/Domino R4より国内での普及促進に注力した後、2001年よりIBMソフトウェア事業全般の戦略立案に従事。本年より、Lotus事業部にてプロダクトマーケティング全般を担う。
INDEX
第2回:情報共有に重点を置いたグループウェア「Lotus Notes/Domino」
グループウェアの活用事例の紹介
情報のサイクルの連携
Web 2.0時代のグループウェアを志向するNotes/DominoとLotus新製品群