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| ITガバナンス上のITコストマネジメントの視点 | ||||||||||||||||
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ITガバナンスとして、ITコストを管理する視点は表1のものがある。
表1:ITコストを管理する視点 その視点を備えることにより、「企業の情報化戦略」「企業のコスト管理水準」といったITコストマネジメントの水準が決まる。 |
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| JUAS−ITコストモデル | ||||||||||||||||
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JUAS−ITコストモデルは、次の「IT資産評価」「IT投資/IT運用コスト集計」を直接的に果たすためのものとして定義されている。 このために、一般的な情報化投資の統計の大分類である表2に着目して定義をしていない。
表2:一般的な情報化投資の統計の大分類
これらの大分類の視点は、これまでの発生費用(請求書ベース)での集計には便利である。しかし、システムライフコスト、資産価値評価、システム管理などの視点から見て適切でないために、JUAS−ITコストモデルでは小分類のレベルで把握することにしている。 「ITコスト効果評価」の目的を達成するためには、企業/事業ごとや業務ごとに使用したITコストを把握するために、ITに利用している組織名(コード)、業務名(コード)を発生コスト、また費用にリンクさせて処理することが必要となる。一般的には、業務処理量/要員数などに比例した配賦率で配分することで代用している。 |
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| ITコストモデル利用上の課題 | ||||||||||||||||
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ITコストモデルを利用することにより、コスト項目の企業標準を設定して実際のコストを収集することができるが、表3の基本的な経理処理上の課題が発生する。
表3:基本的な経理処理上の課題
日本企業の経理部門は伝統的なインボイスベースのお金の管理で処理しており、お金の使用目的を付与したコスト管理を支援する姿勢に乏しいのが実態である。 しかし、情報システム部門が経理システムを構築しているのであるから、情報システム部門は、最低でも情報システム資産管理を効果的に行う仕組みを経理システムに盛り込みITコストマネジメントの仕組みを作る義務がある。 ITコストマネジメントを行う上での検討すべき具体的な事項には表4のものがある。
表4:ITコストマネジメントを行う上での検討すべき具体的な事項
特に、IT投資評価を適切に行うためには表5の課題を解決出来る仕組みが必要である。
表5:IT投資評価を適切に行うための課題
このような課題があるが、情報システム部門は社内の関係部門と調整し、企業のコスト意識改革の一貫として、着実に課題解決を進めてコスト管理水準の向上を目指すことが重要である。 |
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