プロキシサービスとビジネスサービスの実装
プロキシサービスとビジネスサービスの実装
以降では、プロキシサービスとビジネスサービス、それに関わるアーキテクチャの概要を解説します。その後、サンプル構築を再開して「Webサービス、ファイル、JMS」との接続設定を行います。
AquaLogic Service Busアーキテクチャ
AquaLogic Service Busは、メッセージを取得し、それを処理してルーティング先を決定し、指定どおりに変換する仲介役として機能します。HTTP、JMS、ファイル、 FTPなどの転送プロトコルを経由してメッセージを受信し、同じ転送プロトコルまたは別の転送プロトコルを使用してメッセージを送信します。メッセージへ の応答はこの逆の処理になります。
AquaLogic Service Busによるメッセージ処理は、AquaLogic Service Bus Consoleでプロキシサービスの「メッセージフロー定義」で指定されたメタデータを基準に行われます。
AquaLogic Service Busはポリシー駆動です。「サービスクライアント」と「ビジネスサービス」との間に疎結合を確立し、一方でセキュリティ制御やモニタは一元的に管理でき ます。図2は、AquaLogic Service Busのアーキテクチャの概要です。
サービス管理、メッセージ ブローカリング、コンフィグレーションフレームワーク、セキュリティ、転送とメッセージングのプロトコルがサブシステムとして構成されています。
AquaLogic Service Busメッセージブローカリング
AquaLogic Service Busには、SOA用にインテリジェント(注1)なメッセージブローカリング機能が用意されています。
ここでは、インテリジェントハブに相当する機能を示す。
その中には、複数のメッセージングプロトコルがサポートされており、HTTP、HTTPS、JMS SAF、JMSプロバイダインターフェース(MQ Series、Tibco E4JMS)を使用するサードパーティのメッセージング、ファイル、FTP、電子メール(SMTP、POP、IMAP)などです。
また、転送も複数サポートされています。転送でサポートされている場合は、エンドツーエンド保証配信が可能です。JMSストアアンドフォワードおよ びグローバルキュー名を使用するメッセージング ネットワークを作成することができます。Webサービス(WSDL、SOAP エンベロープ)と非SOAPエンベロープメッセージがサポートされています。
AquaLogic Service Busでは、複数の通信パラダイムがサポートされています。要求および応答、非同期および同期、パブリケーションおよびサブスクリプション、添付ファイル 付きWebサービスなどです。これは、異なる転送の組み合わせが可能です(例えば、同期と非同期のブリッジングがサポートされます)。

