LifeKeeperのすべて 7

LifeKeeper for Windowsの操作(前編)

はじめに   第4回ではLifeKeeper for Windowsのインストール方法について紹介した。続いて第5回は、LifeKeeper for Windowsによるクラスタの構築手順について説明する。

クラスタソリューショングループ, 小野寺 章

2005年12月26日 20:00

はじめに

   第4回ではLifeKeeper for Windowsのインストール方法について紹介した。続いて第5回は、LifeKeeper for Windowsによるクラスタの構築手順について説明する。

   今回、実際に行う設定は通信パスの設定、ボリュームリソースの設定である。

   各サーバの設定は表1のようになっている。


  プライマリサーバ セカンダリサーバ
サーバ名 TESTLK1 TESTLK2
パブリックLAN
(ローカルエリア接続2)
10.1.0.67 10.1.0.68
パブリックLAN
サブネットマスク
255.255.0.0 255.255.0.0
プライベートLAN
(ローカルエリア接続)
10.0.0.1 10.0.0.2
プライベートLAN
サブネットマスク
255.255.255.0 255.255.255.0
切り替えボリューム D:\ D:\
表1:サーバ構成

   今回の設定はプライマリサーバの"TESTLK1"上でのみ行い、切り替えボリュームを作成する共有ディスク上のドライブは「Dドライブ」とする。また作成する仮想IPアドレスは「10.1.0.69」である。

GUI管理へのログイン

   クラスタを構成するサーバはハートビートを使用して、お互いに死活監視やクラスタ内の保護されたリソースとフェイルオーバーの管理を行っている。 LifeKeeper for Windowsではハートビートに使用する通信経路のことを「通信パス」と呼ぶ。通信パスは最低2つ作成することを推奨する。

   通信パスに使うデバイスタイプはTCP/IPによる通信、TTY(シリアルケーブルを使用した通信)、ディスク(共有ディスクを使用した通信)がある。

   今回はTCP/IPを使用した通信パスについての設定を説明する。

   まず「スタートメニュー → LifeKeeper → LifeKeeper GUI」をクリックすると図1のログイン画面が起動する。


ログイン画面
図1:ログイン画面

   「サーバ名」にはGUIクライアントを起動したサーバ名がすでに入力されており、ここでは「TESTLK1」となっている。その下にあるログインと パスワードにはローカルサーバのアドミニストレータ権限を持つユーザ名とパスワードを入力する。またローカルサーバのアドミニストレータ権限を持つドメイ ンユーザでもログインすることが可能である。

   今回はローカルサーバのアドミニストレータ権限を持つユーザ名とパスワードを入力し、「OK」を押す。

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