Xen管理デーモンの自動起動設定
Xen管理デーモンの自動起動設定
Domain-0単体では、Xenの管理が行えませんので、Xen管理デーモン「xend」が必要となります。そこでXen管理デーモンをシステム起動時に自動起動するよう設定します(コマンド6参照)。
コマンド6:Xen管理デーモンの自動起動設定
# chkconfig xend onシステムの再起動
これまでの作業でXenのDomain-0の起動に必要なパッケージのインストールと下準備が完了しました。ここで一度再起動し、XenのDomain-0を起動します。
なお、コマンドラインで再起動する場合はrebootコマンドを実行します(コマンド7参照)。
コマンド7:システムの再起動
# reboot GRUBの画面に先ほど「GRUB設定ファイルの変更」の項で追加したXen用のエントリーが選択できるので、追加されたXen用のエントリーで起動します。
Xenブート画面
Xen Domain-0の動作確認
システムにログインした後、システム情報をunameコマンドで確認します(コマンド8参照)。
コマンド8:システム情報の表示
# uname -a
Linux mate-sv1 2.6.12.6-xen3_7.1_fc4 #1 SMP Tue Dec 13 16:33:43
PST 2005 i686 i686 i386 GNU/Linuxまとめ
今回はサーバ向け仮想マシンソフトウェアのXenをインストールする手順について解説しました。次回はDomain-U(ゲストOS)の構築手順を解説します。
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この記事の筆者
サービス事業統括本部 ソリューション・アーキテクト部
ソリューションアーキテクト&クラウドエバンジェリスト
商社系システムインテグレーター、外資系ハードウェアベンダーを経て、現在、レッドハット株式会社にてクラウドエバンジェリストとして活躍。2006年に仮想化友の会を結成し、日本における仮想化技術の普及推進に貢献した。
主な著書に「KVM徹底入門」(翔泳社)、「Xen徹底入門」(翔泳社)、「100人のプロが選んだソフトウェア開発の名著」(翔泳社)、「Red Hat Enterprise Linux 7がやってきた」(日経ITpro)がある。
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