セキュアVMとは何か
セキュアVMとはThink ITの2008年1月の特集「セキュリティ最前線」では、システム開発において欠かすことのできないセキュリティについて解説している。水曜日は現在研究されている内容について取り上げていく。12月の「バグ管理の作法」では、「エンピリカルソフトウェア工学」について解説した。今回は
2008年1月9日 20:00
セキュアVMとは
Think ITの2008年1月の特集「セキュリティ最前線」では、システム開発において欠かすことのできないセキュリティについて解説している。
水曜日は現在研究されている内容について取り上げていく。12月の「バグ管理の作法」では、「エンピリカルソフトウェア工学」について解説した。今回は「セキュアVM」に焦点をあてる。
セキュアVMに似た言葉として「セキュアOS」がある。セキュアOSとは文字通りセキュリティを強化したOSのことだ。ただしOS自体の脆弱性 に対応するものではなく、セキュアに使うための機能(強制アクセス制御など)を付加したモジュールのことである。Think ITでも、「SELinux」や「AppArmor」、「LIDS」、「TOMOYO Linux」などを取り上げている(セキュアOSについては各リンクを参照のこと)。
では、セキュアVMとは何であろうか?

セキュアVMとは
セキュアVMのVMとはVirtual Machine(仮想マシン)の略だ。セキュアVMとは文字通り「セキュリティを強化した仮想マシン」のことである。この意味は半分正しい。というのもセキュアVMという言葉には、もう1つの側面がある。
それは、仮想マシンを用いてセキュアな環境を構築するという意味である。例えば、ユーザのアクセスを仮想マシンによって限定することで、セキュリティを高めることができる。
前者の「セキュリティを強化した仮想マシン」が生まれた背景には、仮想化のデメリットが大きくかかわっている。
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この記事の筆者
“オープンソース技術の実践活用メディア” をスローガンに、インプレスグループが運営するエンジニアのための技術解説サイト。開発の現場で役立つノウハウ記事を毎日公開しています。
2004年の開設当初からOSS(オープンソースソフトウェア)に着目、近年は特にクラウドを取り巻く技術動向に注力し、ビジネスシーンでOSSを有効活用するための情報発信を続けています。クラウドネイティブ技術に特化したビジネスセミナー「CloudNative Days」や、Think ITと読者、著者の3者をつなぐコミュニティづくりのための勉強会「Think IT+α勉強会」、Web連載記事の書籍化など、Webサイトにとどまらない統合的なメディア展開に挑戦しています。
また、エンジニアの独立・起業、移住など多様化する「働き方」「学び方」「生き方」や「ITで社会課題を解決する」等をテーマに、世の中のさまざまな取り組みにも注目し、解説記事や取材記事も積極的に公開しています。
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