グーグル、Androidアプリのベータテストを より容易でオープンに
グーグルは、開発者が滞りなくアプリのテストとリリースを行うことによって、より良いアプリを流通させられると認識している。そこで、同社はGoogle Playアプリにおいて、ベータテストのプロセスを改善へと乗り出した。
全体的に見ると、開発者がプレリリース・ベータテストを容易に管理できるよう変更されている。これにより、機能の開発や改善を「速く、繰り返し行う」ことが可能となった。
これをグーグルの最近の開発者支援の一環と考えれば、アプリメーカーには、テスト終了後の販売促進についても、さらにきめ細かな方法が提供されることになるだろう。
テストをさっくり終わらせる
過去には、ベータテストはクローズドで、Google+のコミュニティやGoogleグループで行われていた。今や、同社のソーシャルサービスの一員でなくとも、ユーザーはテスターになれる。
この新しいオープン・ベータ・プログラムのオプションでは、開発者がリンクを送信できるので、全ユーザーがワンクリックでベータテストに参加可能だ。これにより、参加ユーザー数の調整が容易となり、開発者がテストサイズを制御したい場合は、テスターの最大数を設定することができる。
従来のクローズドなベータテストを行う方法もまだ利用できるとグーグルは述べている。開発者がお望みとあらば、従来のプロセスで始め、同じテスターのリストを用いて、よりオープンなバージョンに移行することも可能だ。
クローズド・テストには別のオプションもある。グーグルのコミュニティやグループを利用する代わりに、非公開のメールアドレス・リストを利用して、クローズド・ベータテストを実行することができる。マスターリストを設定すれば、参加者は自分の受信ボックスに送信されたリンクを取得できるのだ。
グーグルは、開発者がどのようにアプリをテストしたいかについて、いくつかの例を提供している。例えば、Vector Unitのマット・スモールは、クローズド・ベータテストを利用して任意の問題を解決し、その後オープン・ベータテストへ切り替える方法を示している。
同社は、Google Playデベロッパー・コンソールのヘルプページでそのプロセスの完全なチュートリアルを掲載した。ベータテスターはGoogle Playストアでレビューや評価を残すことはできないので、アプリの評価がバグによって急降下することはない(ただし、公式にリリースされるまでの話だ)。
ベータテストは終わった?では、アプリを宣伝する新しい方法がこれだ
7月、グーグルが新しく提案したのはベータプログラムの変更だけではない。Google Play用の新しい検索広告フォーマットは、誰でも利用可能となった。このサービスは2月から試験運用されており、開発者や広告主はユーザーがネットストアで検索した内容に基づいてアプリを宣伝することができる。
同社の公式声明は以下のように述べている。「Google Playの検索広告は、ユーザーにアプリを見つける新たな手段を提供します。このような広告は、他の方法では見逃してしまうようなものですが、開発者は自分のアプリの認知度をより高めることができます」。宣伝されたアプリは、検索結果画面で小さな黄色い広告ステッカーとなって表示される。
この新機能は、グーグルの広告と同じく、効果的に働く。アプリは特定のキーワードと関連させて宣伝できるので、例えば予約アプリは「ホテル 予約」という検索の上部に表示されることになる。
これから、グーグルはウェブ検索、YouTube、アプリストアの検索やその他グーグルの機能を横断し、アプリのプロモーションを管理できる新しいユニバーサル・アプリ・キャンペーンのプラットフォームを開発者やマーケティング担当者に対して展開する予定だ。 「広告の内容、ターゲット、予算、1回のインストールに必要なターゲットのコストを教えていただければ、あとはわれわれが行います」と同社は述べている。
グーグルにとっての利点は明白だ。より良いテストと検索インフラを開発者は歓迎する。アップルがそのことを忘れ、近頃TestFlightの限界を拡張したことで、アプリ開発者を驚かせた。だが、それとは対照的に、iOSのベータテストのプロセスはまだはるかに制御され、限定的である。これこそ実は、開発者がアップルに改善を望んでいることだろう。
画像提供:Google
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※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちらをご覧ください。
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