アマゾンも反Adobe Flashパレードに参加
アマゾンは9月1日からAmazon.comのポータルを含む自社サイトの広告にFlashを使うのをやめる事を明らかにした。2000年には動画、アニメ、ゲームその他のコンテンツを提供するためにもっとも普及していたいまや満身創痍のツールに、また一歩終わりが近づいた。
「この変更により、アマゾンのサイトおよびアフィリエイト広告のユーザーエクスペリエンスは一貫性を保たれポジティブなものとなり、サイトは最適なパフォーマンスで機能する事が約束されます」とアマゾンは宣言している。Flashが使われなくなる理由が仄めかされているかのようだ。
かいつまんで言えば、アマゾンがFlashを使わなくなるのはFlashではポジティブで一貫性があり、最適なユーザーエクスペリエンスを提供できないからというわけだ。スティーブ・ジョブズが2010年に述べたように、Flashにはセキュリティ、信頼性、パフォーマンスに問題を抱えている。
過去に言われたことはようやく現実になろうとしているのだろうか
Youtubeが登場した2005年では、Flashは動画再生のため他に余地の無い選択肢だった。だが今日ではYoutubeはFlashからより軽い後継者であるHTML5に乗り換え、他の多くもこれに倣った。
ジョブスがiPhone/iPadで最初からとった行動はやがて業界全体に広まった。FirefoxはFlashのサポートをセキュリティ上の問題から一時中止し、フェイスブックのセキュリティ部門の幹部はFlashを無効化することを推奨した。インターネット広告推進協議会はHTML5に移行することを勧めている。
ChromeもFlashコンテンツの自動再生をまもなく中止する。その理由とは、CPUやバッテリーといったリソースを食いすぎる為だ。より深く調べるほど、Flashの未来が暗澹たるものにみえてくる。
当面このアドビの古いテクノロジーはIE6と同じく使われ続けることだろう。オープン広告企業のSizmekは、Chromeのスタンスに倣う広告は毎日1億程度に上るとみている。またFast Companyによれば、HBO、Hulu、Spotifyを含むウェブサイトはこれまでのやり方を変える事に乗り気ではないという。
Flashが別れを告げるまでにまだ時間はかかるだろう。しかし確実にその兆しはある。アップルやグーグル、アマゾンといったテクノロジーの巨大企業はその最前線に立ち、世間からFlashプラグインを追いやるための旗振り役になっている。
画像提供:Occupy Flash
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※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちらをご覧ください。
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