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フリーハンドで書いた住所を認識してBing Map上に表示する

2012年11月20日(火)
薬師寺 国安

今回は、タッチスクリーンを使って、フリーハンドで入力した住所の文字を認識して、Bing Maps(RTM)上に、その位置を表示するサンプルです。

フリーハンドで文字を書いたのち、〔住所検索〕ボタンをタップすると、Bing Maps(RTM)上の該当する位置に赤い丸が表示されます。赤い丸をタップすると住所が表示されます(図1)。

前回同様タッチディスプレイで、スタイラスペンでの入力を推奨します。うまく認識できない場合もありますので、1文字ずつ丁寧に書いてください。

フリーハンドで文字を描く処理は、前回の「タッチパネルを生かしてフリーハンドの文字を認識させるアプリを作ろう」とほとんど同じですので、コードおよび解説はそちらを参照してください。コードの異なる箇所のみ解説いたします。

図1:フリーハンドで書いた住所を認識して、Bing Maps上の該当する位置に赤い丸を表示している。赤い丸をタップすると住所が表示される

実際に動かした動画は下記のようになります。Windows Store Applicationの動画を撮るアプリケーションが存在していませんので、スマホで撮った動画です。見難い点はご了承願います。

サンプル一式は、会員限定特典としてダウンロードできます。記事末尾をご確認ください。

プロジェクトの作成

VS 2012のメニューから[ファイル(F)/新規作成(N)/プロジェクト(P)]と選択します。次に、「テンプレート」から「Windows ストア」を選択し、右に表示される項目名から「新しいアプリケーション(XAML)」を選択します。「名前(N)」に任意のプロジェクト名を指定します。ここでは「Win8_FreeHandAddressMap」という名前を付けています。

コントロールの配置

はじめに要素のWidthに1920、Heightに1080と指定します。このサイズは筆者のPCの画面解像度と同じです。シミュレータで表示させた場合は画面が切れてしまいますので、ご注意ください。

ツールボックスからデザイン画面上にCanvasコントロールを1個、Frameコントロール1個、「住所検索」「クリア」「戻る」用のButtonコントロールを3個、TextBoxコントロールを1個配置しています。このTextBoxは手書きの住所を認識して正規の文字列として表示した値を一時的に入れておくもので、非表示としておきます。レイアウト図では表示させていますが、実際に動作させる折にはVisibility="Collapsed"と指定して必ず非表示にしてください。

フリーハンドで文字を書いていくにはCanvasコントロール内に書いていきます。レイアウトは図2のようになります。

図2:各コントロールをレイアウトした(クリックして拡大)

書き出されるXAMLコードはリスト1のようになります。

リスト1 書き出されたXAMLコード(MainPage.xaml)

  • (1)要素を配置しています。この領域に文字をフリーハンドで書いていきます。
  • (2)要素を配置しています。この要素内に遷移した先のページが表示されます。
  • (3)「住所検索」「クリア」「戻る」用の
  • (4)要素を配置しています。この要素内に認識された文字が表示され、非表示としておきます。
<Page
  x:Class="Win8_FreeHandAddressMap.MainPage"
  xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
  xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
  xmlns:local="using:Win8_FreeHandAddressMap"
  xmlns:d="http://schemas.microsoft.com/expression/blend/2008"
  xmlns:mc="http://schemas.openxmlformats.org/markup-compatibility/2006"
  xmlns:bm="using:Bing.Maps"
  mc:Ignorable="d" Width="1920" Height="1080">
  <Grid Background="{StaticResource ApplicationPageBackgroundThemeBrush}">
    <Canvas x:Name="myCanvas" Background="White" Margin="21,73,21,238" Height="940"/>■(1)
    <Frame Width="1878" Canvas.Top="-49" x:Name="myFrame" Margin="21,48,21,67"/>■(2)
    <Button x:Name="recognizeButton" Content="住所検索" HorizontalAlignment="Left" Height="52" Margin="19,1018,0,0" VerticalAlignment="Top" Width="208" FontFamily="Meiryo UI" FontSize="24" IsEnabled="False"/>■(3)
    <Button x:Name="clearButton" Content="クリア" HorizontalAlignment="Left" Height="52" Margin="248,1018,0,0" VerticalAlignment="Top" Width="208" FontFamily="Meiryo UI" FontSize="24" IsEnabled="False" />■(3)
    <TextBox x:Name="TextBox1" HorizontalAlignment="Left" Height="45" Margin="21,23,0,0" TextWrapping="Wrap" VerticalAlignment="Top" Width="1878" FontFamily="Meiryo UI" FontSize="24"  AcceptsReturn="True" Visibility="Collapsed"/>■(4)
    <Button x:Name="backButton" Content="戻る" HorizontalAlignment="Left" Height="52" Margin="483,1018,0,0" VerticalAlignment="Top" Width="208" FontFamily="Meiryo UI" FontSize="24" IsEnabled="False"/>■(3)
  </Grid>
</Page>

「拡張機能と更新プログラム」から「Bing Maps SDK for Windows Store apps」のインストール

Bing MapsをWindows ストアから使用するには、あらかじめ「Bing Maps SDK for Windows Store apps」をインストールしておく必要があります。

まず、VS2012のメニューの「ツール(T)/拡張機能と更新プログラム(U)」と選択します。表示される画面の左から、「オンライン」を選択します。すると「Bing Maps SDK for Windows Store apps」の「ダウンロード」が出てきますので「ダウンロード」をクリックします(図3)。「ダウンロード」をクリックすると「ダウンロード」が開始されます(図4)。「ダウンロード」が完了すると「インストール」が出てきますので、これをクリックしてインストールします(図5)。インストールが完了すると、「Bing Maps SDK for Windows Store apps」の右隅上にインストール済みのアイコンが付きます(図6)。

図3:「Bing Maps SDK for Windows Store apps」の「ダウンロード」をクリック(クリックして拡大)
図4:「Bing Maps SDK for Windows Store apps」の「ダウンロード」が開始される(クリックして拡大)
図5:「Bing Maps SDK for Windows Store apps」のインストール画面になる(クリックして拡大)
図6:「Bing Maps SDK for Metro Style Apps(Beta)」のインストールが完了すると、インストール済みのアイコンが表示される(クリックして拡大)

[今すぐ再起動]をクリックしてVS2012を再起動してください。

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  • フリーハンドで住所を書いてBing Map上に表示するサンプルアプリ

薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basic プログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット PROJECT KySS を結成。2003年よりフリーになり、PROJECT KySS の活動に本格的に参加、.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindows ストア アプリを多数公開中

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。

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