WebBrowserコントロールで任意のサイトを表示する+1つのサンプル

2013年1月23日(水)
薬師寺 国安

次に、ソリューションエクスプローラー内のMainWindow.xamlを展開して表示される、MainWindow.xaml.vbをダブルクリックしてリスト4のコードを記述します。

ロジックコードを記述する

リスト4 (MainWindow.xaml.vb)

Option Strict On

Public NotInheritable Class MainPage
  Inherits Page

XML要素を表すXElementクラス型のメンバ変数xmldocを宣言します。

  Dim xmldoc As XElement
  
  Dim Index As Integer

ページがアクティブになった時の処理

XElement.LoadメソッドでXML文書((url.xml))を読み込みます。

新しいStackPanelのインスタンスmyStackPanelオブジェクトを作成します。OrientationプロパティにHorizontalを指定して、スタック方向を水平方向に設定します。

Descendantsメソッドで、子孫要素コレクションの要素を変数resultに格納しながら、反復処理を行います。
Buttonの新しいインスタンスmyButtonオブジェクトを作成します。
WidthとHeightを指定し、Marginプロパティに10を指定して余白を設けます。
Contentプロパティに要素の値を指定します。
Tagプロパティに1ずつ加算されるメンバ変数Indexの値を指定します。この値は、どのボタンがクリックされたかの判別に使用します。
myStackPanelオブジェクトにmyButtonを追加します。
CustomAppBarのContentプロパティにmyStackPanelオブジェクトを追加します。
これで、WebBrowserコントロールのAddress欄の下方でマウスの右クリックをすると、サイト名の表示されたButtonが水平方向に並んで表示されます。

AddHandlerステートメントで、ボタンがクリックされた時のClickイベントに、イベントハンドラを追加します。イベントハンドラ内では以下の処理を行います。

ボタンの情報を持っているclickSenderからTagプロパティの値を取得し、myIndexに格納します。WebBrowserのNavigateメソッドに、数値に変換した、myIndexに位置する要素の属性”url”の値を指定します。
これで、”url”属性に記述されているサイトに遷移します。

  Protected Overrides Sub OnNavigatedTo(e As Navigation.NavigationEventArgs)
    xmldoc = XElement.Load("url.xml")
    Dim myStackPanel As New StackPanel
    myStackPanel.Orientation = Orientation.Horizontal
    For Each result In From c In xmldoc.Descendants("サイト名") Select c
      Dim myButton As New Button
      With myButton
        .Width = 150
        .Height = 50
        .Margin = New Thickness(10)
        .Content = result.Value
        .Tag = Index.ToString
      End With
      Index += 1
      myStackPanel.Children.Add(myButton)

      AddHandlermyButton.Click, Sub(clickSender As Object, clickArgs As RoutedEventArgs)
                                  Dim myIndex = DirectCast(clickSender, Button).Tag
                                  WebBrowser1.Navigate(New Uri(xmldoc.Descendants("サイト名")(CInt(myIndex)).Attribute("url").Value))
                                End Sub
    Next
    AppBar1.Content = myStackPanel
  End Sub
End Class

今回はここまでです。ありがとうございました。

  • WebBrowserコントロールで任意のサイトを表示するWindows8サンプルアプリ

  • WebBrowserコントロールとCustomAppBarを組み合わせて使うWindows8サンプルアプリ

薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basic プログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット PROJECT KySS を結成。2003年よりフリーになり、PROJECT KySS の活動に本格的に参加、.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindows ストア アプリを多数公開中

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。

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