ミニ四駆のボディを加工して夢のマシンを仕上げよう!

2013年4月16日(火)
藤原 敬弘

回路の搭載

シャーシに回路を搭載するにあたり、シャーシのモーターと電池ケースの凹凸を削ります。

シャーシの出っ張った部分を削る(クリックで拡大)

ニッパーを使い、次のように削っておきます。

シャーシの出っ張りを削ったところ(写真中央付近)(クリックで拡大)

いきなり回路を接着するのは怖いので、セロハンテープで仮止めして位置を確認します。

回路をセロハンテープで仮止めして位置を確認する(クリックで拡大)

左右に制御回路とDC-DCコンバータを仮止めします。

制御回路とDC-DCコンバータを仮止めする(クリックで拡大)

このようにボディがうまくはまるように位置を調整します。

ボディがきちんとはまるかチェックする(クリックで拡大)

この時、気づいたのですが、このままだとFETモジュールを積んだ制御回路のソケットがタイヤにあたってしまいます。そこで、制御信号を装着する側のソケットを立てるように変更しました。

制御回路のソケットを立てて、タイヤに当たらないようにする(クリックで拡大)

また、回路が接触するとまずいので、ビニールテープで各線の接続部分を覆っています。 本来なら、熱収縮チューブを使うのですが、在庫が切れていたため、どこでも手に入るビニールテーブで代用しています。

本止めには両面テープを使用します。これはクッションの入ったタイプのもので、凹凸面があるところでも止めることができます。

本止めに使うクッション入りの両面テープ(クリックで拡大)

各回路の裏側に両面テープを貼り、先ほど調整した位置に回路を載せていきます。完成すると、次のように綺麗に回路が載ります。

ミニ四駆に回路を搭載したところ(クリックで拡大)

DC-DCモジュール側はこのような形で、回路を搭載します。

DC-DCモジュール側から見たところ(クリックで拡大)

制御回路側はこのような形で、回路を搭載します。

制御回路側から見たところ(クリックで拡大)

Arduino Mini Proはモーターの真上に設置します。

Arduino Pro Miniはモーターの真上に配置(クリックで拡大)

そして、ボディからはみ出す形でBluetoothモジュールを接続します。

肉抜きしたフロントの窓からはみ出すように設置したBluetoothモジュール(クリックで拡大)

動作確認

タイヤだけが空転する台を用意して、その上にミニ四駆を乗せます。

動作確認用の台にミニ四駆を乗せたところ(クリックで拡大)

いつもの通り、第5回の記事「Arduinoを始めよう!(3)Bluetooth編」の手順にそって、BluetoothとPCを接続します。あとは、コマンドf / b / sを送ります。

これで動作が確認出来れば、あとは走らせるだけです!

いかがでしたか?ミニ四駆が無事に走った皆さん、おめでとうございます!

うまく走らなかった場合は、第8回の記事「ミニ四駆にArduino Pro Miniを搭載して走らせてみよう!」で紹介したデバッグテクニックを使って、原因を突き止めて下さい。前回まででしっかりと動作確認していれば、ここでつまずくことはほとんどないはずです。それでも動かない場合は、接触不良の可能性が大きいので、テスターで信号線の接続を十分に確認して下さい。

今回の課題と次回予告

[課題] Pythonからシリアル通信を行うための方法を確認しておく

Pythonからシリアル通信を行う方法を調べて下さい。ライブラリを使うと簡単にできるはずです。

Arduinoミニ四駆の制作は今回の記事で終わりです。次回は最終回として、Fuller, Inc.で作製したミニ四駆の解説をしながら、今回作製したArduinoミニ四駆のアイデアを膨らませます。また、PythonからArduinoミニ四駆を制御してみます。次回までに作製したミニ四駆を色々と触って、夢を広げておいて下さい!

【参考リンク】

FULLER株式会社

1986年生まれ。北海道苫小牧市出身。苫小牧工業高等専門学校卒業。
Fuller, Inc. CTO
Webプログラマ、よく利用する言語はPython。Pythonコミュニティによく出没する。
趣味でArduinoやRaspberry Piなどを使って、便利なものを自作する。

twitter: @wutali / github: https://github.com/wutali

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