CiscoルータでのIPv4サポートの有効化[ルータとスイッチのコマンド/showコマンドとステータスコード]
2015年3月23日(月)
■ルータのインタフェース
次に、Ciscoルータインタフェースについての例題を使用して説明します。
※上記の問題1は『シスコ技術者認定試験 公式ガイドブック Cisco CCENT/CCNA ICND1 100-101J』 p.400より抜粋。
この例題は、Ciscoルータとスイッチのインタフェースについてのものです。下の図は、この問題から作成したトポロジ図になります。
両方のルータで通信するためには、ルータのシリアル(Serial)インタフェースにIPアドレスを設定する必要があります。また、シリアルインタフェースのDCE側にはクロックレートを設定しなければなりません。クロックレートを設定するには、clock rateコマンドを使用します。次の2つのコマンドは、デフォルトの設定のままでも正常に動作するものです。
●bandwidthコマンド…帯域幅を指定したい場合に使用します。
●descriptionコマンド…インタフェースに説明文を付ける場合に使用します。
以上のことからbとcが正解になります。
■インタフェースのステータスコード
続いて、Ciscoルータインタフェースのステータスについての例題を使用して説明します。
※上記の問題1は『シスコ技術者認定試験 公式ガイドブック Cisco CCENT/CCNA ICND1 100-101J』 p.400より抜粋。
この問題は、show ip interface briefコマンドが出力するステータスコードについて問うものです。
●show ip interface briefコマンド
IPプロトコルに設定されているインタフェースの状態を調べることができます。このコマンドで表示されるステータスコードは、以下のようなものです。
●up/up…正常な動作状態であり、通信が可能です。
●down/down…接続やケーブルに問題があります。
●up/down…ケーブルは正しくつながっているものの、第2層プロトコルが機能していない、または誤った設定がされているケースです。
選択肢aのように管理者がshutdownしている場合、「administratively down」となるため、選択肢aの内容は間違いです。問題4ではdown/downとなっているため、接続やケーブルが原因になります。以上のことから正解はcとなります。次の例は、show ip interface briefコマンドを実行したものです。
①FastEthernet0/0は、正常な状態です。IPが設定されており、up/upの状態です。
②FastEthernet0/1は、IPアドレスは設定されていないものの、up/upの状態です。
③Serial0/0/0は、shutdownコマンドが実行されている状態です。「administratively down」と表示されます。
④Serial0/0/1は設定はされているものの、ケーブルが接続されていない状態です。down/downの状態です。
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