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更に、ARISにおけるすべてのモデルやオブジェクトは、単一のデータベース内で管理されます。 例えば、モデルAに「注文書」という情報媒体オブジェクトが存在し、モデルBにも「注文書」という情報媒体オブジェクトが存在していたとしても、「注文書」という情報媒体オブジェクトは、データベース内にひとつしか存在していません(図2左)。つまり、モデルAの「注文書」を「発注書」に変えた場合、データベース内にある「注文書」というオブジェクトを「発注書」というオブジェクトに変えたということになり、モデルBの「注文書」も「発注書」というオブジェクトに自動的に変換されます。 この機能は、組織図の変更などオブジェクト定義変更の際に非常に有効です。すべてのモデルに配置されている各オブジェクトを手で変更しなくていいわけです。 また、オブジェクトには、「説明定義」や「変更日時」などの属性値を持っています(図2右)。そして、イベントを表すオブジェクトには、頻度や発生日時などの属性値、業務を表すオブジェクトには処理時間や工数などの属性値と、全てのオブジェクト種類毎に独自の属性項目を持っています。これは、シェアー博士の長年の研究の成果であり、企業活動を表すためのオブジェクトに必要な属性値は、ほとんど洗い出されています。 更に、ARISの中では接続線もオブジェクトとして管理されています。例えば、図3に示すようにeEPCモデル上で組織オブジェクトからファンクション・オブジェクトに接続線を引いた場合、ARISはその線が「実行する」線なのか、「承認する」線なのか、というように意味を聞いてくるのです。 この線の意味についても、オブジェクトとオブジェクトの組み合わせに応じてARIS内にあらかじめ準備されています。 |
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