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| 情報システム支出としてのコスト把握限界 | ||||||||||||||||
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ここから情報システムの支出としてコストを把握することを解説していきます。 |
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| 業務担当部門で消費された時間の人件費 | ||||||||||||||||
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企業・事業方針/事業計画に関連したビジネスの仕組み作りで消費される費用には、次のような「隠れたコスト」がある。
表2:隠れたコスト 時間管理/コスト管理を行うように指定されたプロジェクトを除き、情報システムの設計/開発/構築が正式にスタートして一般的なプロジェクトではコストが把握されることはほとんどない状態である。 業務システムの企画段階は、継続的な業務改善/業務改革の一貫として行われることが多く、米国ではこの企画段階/業務改善を行う能力・努力を「組織的資産」として捉え「インタンジブル・アセット」としてIT投資構成の一部であり、全体のIT投資の75%にも達するとの報告がある。
出典:エリック・ブリニョルフソン著「インタンジブル・アセット」ダイヤモンド社出版
特にこれまでは継続的に業務改善を行い生産性/品質を向上させ日本企業の強みを発揮し、グローバル市場で競争力を確保し成長してきたが、これからは、ビジネス自体のやり方を改革し、差別化/優位性をITを生かした仕組みで識別/自動処理/情報付加価値などを追求することが重要である。 |
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| 情報システム部門の管理対象外の情報システム | ||||||||||||||||
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企業内には設備と連携した監視制御用の情報システム、例えば研究所の実験設備、工場の製造監視制御、ネットワーク設備の運用監視制御などがあるが、それぞれ設備とともに構築され設備の利用部門が構築/運用管理を行っている。特に、ビジネススピードを求めて事業担当部門が独自に事業計画上の必要な情報システムの予算化を行い構築・運用を進めている。 欧米大手企業では経理部門が情報システムに関する費用を全社統一したコスト構造で把握し、情報システム部門の費用とともにこれらの各事業担当部門の費用を集計して、全社の情報化/情報システム化を評価することが常識的に行われている。 欧米のグローバル企業では全世界の子会社を含めて本社情報システム部門が経理部門と一体となり、エンタープライズアーキテクチャ(EA)を含めて、情報化/情報システム化の投資/コスト管理を行っており、全社的なITコストダウン上でできることは大体終わっているとの認識を持つ企業も存在する。 |
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| 情報システム部門の管理対象の限定 | ||||||||||||||||
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ブロードバンド時代を迎え、欧米では次に示すネットワークシステム/オフィス機器も含めて情報システム部門が予算管理を行い、環境を提供している。
表3:ネットワークシステム/オフィス機器 特にブロードバンド時代のIPネットワーク機能を生かしたIP電話の出現により、電話系、データ通信系を含めた情報システムとして情報システム部門が予算管理を行うことが欧米では進んできている。 さらにネットワーク対応機器が増えるとともに、マルチファンクション型のプリンタの出現に加え、機密管理/セキュリティの観点から、情報システム部門がオフィス機器の管理をする傾向がでている。 |
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