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| ネットスケープに見る目玉商品/市場位置の確保モデル | ||||||||||
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「ソフトウェアは資産か、それとも負債か?」 この質問をすると多くの人は「資産」と答えるだろう。ソフトは在庫だから、確かに財務上や税法上は資産だ。 だが、優秀な経営者は知っている。経営者でなくとも「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」を読めばわるように、在庫にはコストがかかる。売れない商品の在庫が経営を圧迫するように、売れないソフトも経営を圧迫する。ユーザからの問合せや、バージョンアップにかかる費用が、すぐにまかなえなくなる(図2)。 ![]() 図2:ハード製品とソフト製品の在庫にかかる費用 この事実を身をもって知っているシステム開発会社は多いのだろう。そのため受託開発し、サポート契約までしていても、ドキュメントやソースコードを一切自社内に保存しないという企業もある。ソースコードはユーザ企業のサーバー内にあるオリジナルのみで、コピーも保存していない。確かに楽になった気はするが、それでもやはり在庫は在庫だ。しかも一般の商品と異なり、ソフトは一度開発すると、利用者がなくならない限り廃棄できない。 世の中には、表にでてこない優れたソフトが数多くある。それでもマーケット価値が失われていれば、不良在庫にしかならない。大手IT企業が参入すれば、ソフト製品のマーケット価値はすぐに下がる。そんなことになったらどうするか。 そんな時こそオープンソースだ。すべてを失う前にオープンソースにし、市場に提供すればマーケットでの位置を確保できるかもしれない。最悪、売れない商品になってしまっても、不良在庫になることは避けられる。さらにそのまま「目玉商品」にすることもできるかもしれない。 |
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今回は3つの「魔法のお鍋」について3つのビジネスモデルを説明した。次回も引き続き、残りのビジネスモデルを説明する。 |
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