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| どこから取り組むのか | ||||||||||||
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この新しいアーキテクチャをどう取り入れていくかは、現在保有している情報システムの規模と内容、取り組もうとしているシステムトランスフォーメーションの範囲や用意できる資金、集められる技術者の質と量といった諸要素によって変わってくる。多くの企業が採用するアプローチは次のようなものになるであろう。 まず、自分自身の情報システムの状況をきっちり把握し、諸要素を勘案した、大まかな基本構想と移行計画を作る。 次に自社にとって、もっとも重要な仕事の一連の流れを見いだし、その流れがもっとも効率的になるようにビジネスプロセスの最適化を検討する。そしてこのビジネスプロセスで必要となる情報を提供できるアプリケーション群を検討していく。 この際、「新規の開発」や「パッケージの導入」といった選択肢のほかに、「アプリケーションサービスプロバイダ(ASP)の利用」といった選択肢もある。開発コストのことを考えると、自社の競争優位につながる最重要のアプリケーションだけを自社開発し、それ以外はパッケージやASPを利用することが望ましい。 アプリケーションを開発する場合は、個々のアプリケーション機能を再利用可能な「サービス」として定義し、共通システムサービスなどとネットワークを通じて連携しやすい形にしておく。最近注目されているSOA(サービス指向アーキテクチャ)とは、こうした開発手法を指す。 このようにしてもっとも重要なビジネスプロセスを支える情報システムから、新しいアーキテクチャを順次採用していくわけである。逆に言えば、システム投資に見合うリターンがあるコアプロセスから変革していくということだ。 表1にSOAによるシステムトランスフォーメーションの一般的な導入効果を整理してみたので、参考にしていただきたい。
表1:ミドルウェアによるSOAの導入効果 当社では、基本構想やアーキテクチャ設計からシステム構築、運用にいたるシステムライフサイクル全般にわたるコンサルティングを通じて、Oracle Fusion Middlewareを用いた次世代情報システムへのトランスフォーメーションを支援している。 今後、ブロードバンドネットワークを中心とした社会の通信基盤は、道路や電力と同じように社会の重要な共通基盤の1つとして情報化社会の進展とともにますます拡充が続くであろう。 これらの通信プラットフォームの上に、個人や企業が様々な形態の利用やサービスを展開することとなるが、Oracle Fusion Middlewareはこのようなブロードバンドをプラットフォームとした企業の次世代情報システム構築において重要な役割を担うであろう。 今回の連載を通じて、読者のOracle Fusion Middlewareの理解の一助になれば、幸いである。 |
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