SambaとLDAPのインストール
SambaとLDAPのインストール
前提条件
今回の解説では以下の2つのディストリビューションを前提に開発する。
(a)Fedora Core 3(1や2は不具合が多いため対応しない)
(b)MIRACLE LINUX V3.0 Asianux Inside
(Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS/ES互換)
なぜこの2つを選択するかというと、以下の理由からだ。
「Fedora Core 3」
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Fedora Coreはフリーで誰でも手軽に利用できるので、勉強やテストには便利。
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しかしFedora Coreは開発版であるため、品質が安定しておらず、問題解決は初心者には難しい。
- Fedora Coreはサポートがない上、パッケージのメンテナンスが半年程度しかないため、業務運用には適さない。
「MIRACLE LINUX V3.0 Asianux Inside」
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MIRACLE LINUX V3.0はSamba 3.0国際化版を採用しており、ドキュメントの日本語化や、日本語Windows環境でのみ発生するいくつかの不具合を修正してある。
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MIRACLE LINUX V3.0はOpenLDAPやSambaの開発・サポートに注力しており、大規模ユーザの実績が多い。品質も安定しており、業務での利用も安心して行える。
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MIRACLE LINUX V3.0ではミラクル・リナックス社によって商用のコンサルティングやサポートが受けられる。
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MIRACLE LINUX V3.0はRed Hat Enterprise Linux 3.0 AS/ESと互換性があるので設定方法などは流用できる。
- Samba3.0のActiveDirectory連携機能を使ってWindows 2003 Serverと認証統合するにはKerberos1.3.1以降が必要なのでRed Hat Enterprise Linux 3.0(以前)は推奨しない。(MIRACLE LINUX V3.0はKerberos 1.3.2)
OSインストール
まずOSインストールから解説しよう。
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Fedora Coreの場合
Fedora Coreの場合は、SE Linuxとファイアウォールの機能を「無効」とする。
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MIRACLE LINUXの場合
標準インストールで必要な機能がインストールされる。
今回はファイアウォールの機能は「無効」とされていることを前提に解説する。
OpenLDAPインストール
次にOpenLDAPパッケージのインストールだ。
今回はソースからコンパイルして導入する方法は行わずに、RPMパッケージを導入する方法だけを解説しよう。OSのインストールが終了したら、以下のコマンドで必要なパッケージがインストールされているか確認してほしい。
# rpm -qa | grep ldap以下のパッケージがインストールされていれば問題ない。
- openldap
- openldap-clients
- openldap-servers
- nss_ldap
以下のパッケージがインストールされていれば問題ない。
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Fedora Coreの場合
インターネットにつながった環境では以下のコマンドでインストールできる。
# yum install openldap*![]()
- MIRACLE LINUXの場合
# mlupdater上記コマンドでアップデータを起動し、OpenLDAPの最新版をダウンロードしよう。以下からダウンロードしてもよい。
http://www.miraclelinux.com/support/update/data/openldap.html
※対象ページ閉鎖
smbldap-toolsインストール
後述するが、LDAPへのデータ登録は普通LDIF(LDAP Data Interchange Format)ファイルを用意し、ldapaddコマンドで登録する。しかし、いちいちLDIFファイルを作成するのは面倒だ。そこで、http://samba.idealx.org/※対象ページ閉鎖にコマンドで管理するツールが用意されているので、これを利用する方法を解説する。
このコマンドは、LDAPでLinuxユーザとWindowsユーザを同時に管理できるようにしてくれるツールなため、導入には Samba(LinuxをWindowsのファイルサーバにするソフト)とPerlがインストールされている必要がある。下記にてインストールの手順を説 明します。
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Fedora Coreの場合
まず、以下のコマンドでSambaとPerlをインストールしてほしい。
# yum install samba*
# yum install perl*(*を付け忘れないように)
加えてhttp://samba.idealx.org/dist/Fedora-core2/※対象ページ閉鎖にFedora用のRPMが用意されているので、これをダウンロードして適用する。Core2用となっているが、Core3でも問題なく利用できる。
- MIRACLE LINUXの場合
smbldap-toolsは標準インストールでインストールされているが、最新のものをmlupdaterでアップデートするか、以下からダウンロードしてアップデートしよう。
http://www.miraclelinux.com/support/update/data/samba.html※対象ページ閉鎖
以上でSambaとLDAPのインストールは終了だ。