LifeKeeperのすべて 9

1. HADRモジュールがインストールされている

1. HADRモジュールがインストールされている

   HADRはLKDRを使用するために必要なモジュールで、インストールはLifeKeeperのインストール時にインストールサポートCD内の 「setup」スクリプトによって行われる。インストールされるパッケージ名は「HADR--」で、setupスクリプトによってOSのカーネルバージョンに合ったものが選択される。インストールされているかどうかは rpmコマンドを使用して確認をする。

2. クラスタノード間がIPネットワークによって接続されている

   LKDRリソースはクラスタノードのローカルディスクのIPネットワークを使用して同期するため、互いにIPによる通信が可能かどうかを確認してお く必要がある。使用する接続方法はLANのみ使用することができる。同期にかかる時間はネットワークの転送能力によるところが大きく、他のサービスと共用 にした場合は帯域を圧迫することがあるため、可能な限り同期専用のネットワークを用意する。

3. ミラーリングに使用できるパーティションがあること

   新たにパーティションを作成するか、すでにマウントされているパーティションを使用するかのどちらかになる。この選択はLKDRリソースの設定項目「Hierarchy Type」の選択に関係する。「Hierarchy Type」については後ほど解説する。

4. マウントポイントが用意されていること

   ミラーリングするパーティションを新たに作成した場合は、それをマウントするマウントポイントをmkdirコマンドで作成しておく。すでにパーティションがマウントされているものを使用する場合は作成する必要はない。

5. LKDRパッケージがインストールされていること

   LKDRリソースを作成するには「LKDR」を購入し、パッケージをインストールする必要がある。LKDRのパッケージ名は「steeleye- lkDR-..rpm」となっている。すべてのARKはrpmパッケージで提供されているた め、インストールをはじめアップデート、アンインストールなどのパッケージ管理にrpmコマンドを使用できる。LKDRをインストールすると、主要な関連 ファイルは以下のパスに格納される。



/opt/LifeKeeper/subsys/scsi/resources/netraid/

   またLKDRのインストールが完了していれば、GUIクライアントのメニューバーの「Edit」から「Resource → Create Resource Hierarchy…」を選択することによって起動するリソース作成ウィザードに、「Data Replication」が追加され、図1のように選択できるようになる。これは他のARKを購入しインストールした場合も同様なので覚えておいていただ きたい。


リソース作成ウィザード:Select Recovery Kit
図1:リソース作成ウィザード:Select Recovery Kit

   準備は以上となる。準備が完了したらウィザードを使用して設定を行うが、LKDRの重要な設定項目として「Hierarchy Type」の選択がある。実際の設定項目を確認する前にこの点について解説を加えておく。

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