ListBoxのスタイル変更と選択された項目データの表示
ListBoxのスクロールアローのスタイル編集
次に上下ボタンのスクロールアローのスタイルを変えてみます。図1を見るとわかりますが、円で表示されています。Blend4のアートボードの上方に、オブジェクトが一覧で表示されています(図17)。
図17:オブジェクトの一覧が表示されている(クリックで拡大) |
この一覧の中から、VerticalThumbを選択します。「オブジェクトとタイムライン(B)」内に、要素の一覧が表示されます。一覧の中から、VerticalSmallDecreaseを選択し、マウスの右クリックで表示されるメニューから、「テンプレートの編集(E)/現在のテンプレートの編集(U)」を選択します(図18)。
図18:VerticalSmallDecreaseを選択し、「テンプレートの編集(E)/現在のテンプレートの編集(U)」を選択する(クリックで拡大) |
「オブジェクトとタイムライン(B)」内に要素の一覧が表示されます。Highlightを選択し、プロパティの[外観]パネルにあるOpacityに100と指定します。また、RadiusXに10、RadiusYに10と指定します(図19)。
図19:HightlightのプロパティOpacityに100、RadiusXに10、RadiusYに10を指定する(クリックで拡大) |
他の、BackgroundGradient、BackgroundPressed、BackgroundMouseOver、Backgroundの各要素に対してプロパティのOpacityに100、RadiusXに10、RadiusYに10と指定します。上矢印のスクロールアローが円で表示されます。また、BackgroundGradiendtのFillプロパティの横にある□ボタンをクリックして表示されるメニューから、カスタム式にGoldと指定します。
次に下矢印のスクロールアローも円で表示するようスタイルを変更します。アートボードの上方にあるオブジェクトの一覧から、VerticalSmallDecreaseを選択します。「オブジェクトとタイムライン(B)」内に表示された要素から、VerticalSmallIncreaseを選択します。マウスの右クリックで表示されるメニューから、「テンプレートの編集(E)/現在のテンプレートの編集(U)」を選択します。「オブジェクトとタイムライン(B)」内に表示された、Highlight、BackgroundGradient、BackgroundPressed、BackgroundMouseOver、Backgroundの各要素に対してプロパティのOpacityに100、RadiusXに10、RadiusYに10と指定します。これで、下矢印のスクロールアローが円で表示されます。また、BackgroundGradiendtのFillプロパティの横にある□ボタンをクリックして表示されるメニューから、カスタム式にGoldと指定します。これで、上下スクロールアローがGoldの円で表示されます(図20)。
図20:上下矢印のスクロールアローがGoldの円で表示される |
次に、スクロールサムをクリックした時に背景色を変化させます。
アートボードの上方にあるオブジェクトの一覧から、VerticalSmallIncreaseを選択し、「オブジェクトとタイムライン(B)」内に表示されたVerticalThumbを選択します。マウスの右クリックで表示されるメニューから、「テンプレートの編集(E)/現在のテンプレートの編集(U)」を選択します。表示されたHighlightの、プロパティFillのカスタム式にCrimsonと指定します。
ここで、Blend4のメニューから、「プロジェクト(P)/プロジェクトの実行(R)」と選択して実行してみましょう。スクロールサムをクリックした時Crimsonに変化すればOKです(図21)。
図21:スクロールサムをクリックした時、背景色がCrimsonに変化する |
以上でListBoxのスクロールバーのスタイル変更は完了です。次に、ListBoxの背景色をBorder1と同じ背景色にしておきます。アートボードの上方にあるオブジェクトの一覧からListBox1を選択します。「オブジェクトとタイムライン(B)」内のListBox1を選択し、プロパティ[ブラシ]パネルにあるBackgroundのカスタム式に、Border1の背景色と同じ色を指定します。また、BorderBrushにもBorder1の背景色と同じ色を指定します。図22のように項目名とスクロールバーの表示されたListBoxが完成します。
図22:枠線が消え、背景色と同化したListBoxが完成する |
以上でBlend4での操作は終了です。VS2010に戻ります。
書き出されたXAMLコードを見ると、気が遠くなるほどのコードが自動的に書き出されています(汗)。このコードの最後にあるListBoxのListBoxItemのコードを削除してください。これは、スクロールバーの編集のために仮に追加しておいたものです。ListBoxコントロールへの項目はプログラムから追加することになります。
MainPage.xaml.vbにリスト3のコードを記述します。
ロジックコードを記述する
リスト3 (MainPage.xaml.vb)
Option Strict On XML文書ファイルをLINQ to XMLで処理するのに必要なクラスの含まれる、System.Xml.Linq名前空間をインポートします。画像を表示させるのに必要なクラスの含まれる、System.Windows.Media.Imaging名前空間をインポートします。 Imports System.Xml.Linq Imports System.Windows.Media.Imaging ~コード略~ XMLの要素を表すXElement型のメンバ変数xmldocを宣言します。 Dim xmldoc As XElement ■ページが読み込まれた時の処理 文字列型の新しいリスト、myImageList変数を宣言しておきます。 XElement.LoadメソッドでXML文書ファイル(photo_etc.xml)を読み込みます。 Descendants メソッドで、子孫要素である全ての <情報> 要素のコレクションに対して、各要素を変数 result に格納しながら、Element (要素名) で、<画像名>要素の内容から.jpgの4文字を差し引いた、画像名を取り出し、AddメソッドでString型のリストであるmyImageListに追加していきます。ListBox1のItemsSourceプロパティに画像名の追加された、myImageListを指定します。これで、ListBoxに画像名が表示されます。 Private Sub MainPage_Loaded(ByVal sender As Object, ByVal e As System.Windows.RoutedEventArgs) Handles Me.Loaded Dim myImageList As New List(Of String) xmldoc = XElement.Load("photo_etc.xml") For Each result In From c In xmldoc.Descendants("情報") Select c Dim fileNameLen As Integer = Len(result.Element("画像名").Value) - 4 Dim imageFileName As String = Left(result.Element("画像名").Value, fileNameLen) myImageList.Add(imageFileName) Next ListBox1.ItemsSource = myImageList End Sub ■ListBox内の項目が選択された時の処理 StackPanel1内を一度クリアしておきます。この処理を怠ると、ListBoxから選択した項目に該当する画像やテキストが、ダブってStackPanel1に追加されていってしまいます。 新しいStackPanelのインスタンスmyStackPanelオブジェクトを生成し、OrientationプロパティにVerticalを指定し、垂直方向にオブジェクトが配置されるようにします。 ListBoxより選択された項目のインデックスに該当する、<画像名>と<説明>要素の内容テキストを取得し、変数に格納しておきます。 新しいImageのインスタンスmyImageオブジェクトを生成します。 Width、Height、Source、Marginプロパティを設定します。Marginプロパティでは要素の外側の余白を設定できます。 新しいTextBlockのインスタンスmyTextBlockオブジェクトを生成します。FontSize、Text、HorizontalAlignmentプロパティを設定します。 myStackPanelオブジェクトにmyImageとmyTextBlockオブジェクトを追加します。 画像と説明の追加されたmyStackPanelオブジェクトをStackPanel1に追加します。これで、ListBoxから選択された画像名に該当する画像と、説明が表示されます。 Private Sub ListBox1_SelectionChanged(ByVal sender As Object, ByVal e As System.Windows.Controls.SelectionChangedEventArgs) Handles ListBox1.SelectionChanged StackPanel1.Children.Clear() Dim myStackPanel As New StackPanel myStackPanel.Orientation = Orientation.Vertical Dim imageName As String = xmldoc.Descendants("情報")(ListBox1.SelectedIndex).<画像名>.Value Dim imageComment As String = xmldoc.Descendants("情報")(ListBox1.SelectedIndex).<説明>.Value Dim myImage As New Image With myImage .Width = 320 .Height = 240 .Source = New BitmapImage(New Uri("Image/" & imageName, UriKind.Relative)) .Margin = New Thickness(10) End With Dim myTextBlock As New TextBlock With myTextBlock .FontSize = 14 .Text = imageComment .HorizontalAlignment = Windows.HorizontalAlignment.Center End With With myStackPanel.Children .Add(myImage) .Add(myTextBlock) End With StackPanel1.Children.Add(myStackPanel) End Sub ~コード略~
「ListBoxのスタイル変更と選択された項目データの表示」サンプルプログラム