Windows 8 Store Applicationプログラミング(基本編) 8

ロジックコードを記述する

次に、ソリューションエクスプローラー内のMainWindow.xamlを展開して表示される、MainWindow.xaml.vbをダブルクリックしてリスト1のコードを記述します。

ロジックコードを記述する

リスト1 (MainWindow.xaml.vb)

Option Strict On

ユーザーがファイルを参照し、ファイルを開き、ファイルを保存する時、名前や拡張子、場所、を選択可能にするUI要素を管理するクラスの含まれる、Windows.Storage.Pickers名前空間をインポートします。

Imports Windows.Storage.Pickers

ファイル、フォルダー、およびアプリケーションの設定を管理するクラスの含まれる、Windows.Storage名前空間をインポートします。

Imports Windows.Storage

Public NotInheritable Class MainPage
  Inherits Page

[選択]ボタンがクリックされた時の処理

FileOpenPickerクラスの新しいインスタンスmyFileOpenPickerオブジェクトを作成します。FileOpenPickerクラスは、ユーザーが選択し、ファイルを開くことのできるUI要素を表すクラスです。

ファイルの表示モードを指定するViewModeプロパティにサムネイル表示を指定します。サムネイル表示のほかにリスト(List)表示があります。ファイルを開く最初の場所を設定する、SuggestedStartLocationプロパティにPicturesLibrayを指定しておきます。開くファイルタイプを指定するFileTypeFilter.Addで「アスタリスク」を指定してすべてのファイルを指定しておきます。PNGファイルだけを指定する場合は、FileTyleFilter.Add(“.png”)と指定します。”*.png”ではないので注意してください。

PickSingleFileAsynメソッドで、ユーザーが1つのファイルを選択できるようにファイルピッカーを表示し、変数myFileで参照します。変数myFileがファイルを参照している場合は、新しいBitmapImageクラスのインスタンスmyBmpオブジェクトを作成します。SetSourceメソッドにAwait myFile.OpenReadAsyncと指定して、ファイルの内容を読み込むために、現在のファイルを、ランダムアクセスストリームで開きます。

ImageのSourceプロパティにmyBmpオブジェクトを指定します。これで、ファイルピッカーで指定したファイルが表示されます。

非同期処理で行われるため、メソッドの先頭にAsyncを追加します。

  Private Async Sub PickButton_Click(sender As Object, e As RoutedEventArgs) Handles PickButton.Click
    Dim myFileOpenPicker As New FileOpenPicker
    myFileOpenPicker.ViewMode = PickerViewMode.Thumbnail
    myFileOpenPicker.SuggestedStartLocation = PickerLocationId.PicturesLibrary
    myFileOpenPicker.FileTypeFilter.Add("*")
    Dim myFile As StorageFile = Await myFileOpenPicker.PickSingleFileAsync()
    If myFile Is Nothing = False Then
      Dim myBmp As New BitmapImage
      myBmp.SetSource(Await myFile.OpenReadAsync)
      MainImage.Source = myBmp
    End If
  End Sub
End Class

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