第22回ソフトウェア開発環境展レポート(2)
テクマトリックス株式会社
品質向上から品質保証への支援
幅広いソリューションを提供するテクマトリックス株式会社は、同社の販売するParaSoft製品とAccRev製品を出品。並行開発、分散等開発、アジャイル開発、オフショア開発等々、多用化する開発の手法やスタイルにおいても幅広く対応する製品を提供する。特定分野に特化したものや、テスト自動化を初めとする工期、コストを圧縮しつつクオリティーを大幅に確保できる製品を多数保有するので、案件規模や分野に関わらず同社のラインナップに収まりうることをうかがわせる展示だった。
株式会社ニューコム
ExcelシートからWebシステム作成
株式会社ニューコムは、Excel/AccessからWebシステムを構築できるツール「db Sheet Client」を出品。社内のデータ管理や集計をExcelで行う場合、集計確認作業に多くの時間を必要とするが、同製品ではExcel・Accessの使用感を損なうことなく、WebサーバーのDB上で一元管理を可能とする。
これにより、サーバー上でのファイル数の圧縮だけでなく、Excelにはないユーザーレベル毎の使用権限機能(印刷禁止、持ち出し禁止等々)を持つことで、ハイレベルな業務環境づくりを実現できる。内部統制の観点からも好ましい状況といえる。通常では開発工数がかかり、UIの設計を誤れば社内で広く使われることのないシステムになる恐れもあるが、「db Sheet Client」ではスピーディーにユーザビリティーの高いシステムを構築することが可能だ。コスト面からシステム内製化の市場ニーズが高まる中で、実に今日的なツールといえる。
タオソフトウェア
Androidアプリの脆弱性を簡単に調査できるWebサービス「TAO RiskFinder」
ソフトウェア開発環境展以外にも、Japan IT weekでは様々な展示が行われていた。最後に紹介するのは、「スマートフォン&モバイルEXPO」に出展していたタオソフトウェア株式会社で、Think ITでもたびたび執筆してもらっている。
同社はAndroidソフト開発をはじめとして、パッケージソフト企画・開発や書籍「Android Security」の出版など、ソフトウェア開発に関する様々な事業を行っている。今回は、Androidのセキュリティを啓蒙する同社らしいWebサービスで、アプリの脆弱性を誰でも簡単に調査できる「TAO RiskFinder」を出展。自社で開発したアプリのチェックだけでなく、アプリを紹介するWebメディアが利用することで、安心してレコメンドできるようになる。Androidアプリの開発者や関係者にとって嬉しいサービスだ。
また、6月27日にはタオソフトウェアとセキュアスカイ・テクノロジーが主催する「第2回Androidアプリセキュア開発セミナー」が開催される。興味のある方は参加してはいかがだろうか。
(リンク先最終アクセス:2013.05)
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