GPSや写真を応用したアプリ作りのためのサンプルプログラム集 1

「構成マネージャ」の設定

「構成マネージャ」の設定

この状態では、まだBing Maps SDKが使用できませんので、使用できるようにします。まず、VS2012のメニューから「ビルド(B)/構成マネージャ(O)」と選択します。「プラットフォーム」がAny CPUになっていますので、プルダウンメニューから、該当するプラットフォームを選択します。筆者の環境では×86を選択する必要がありました(図10)。[閉じる]ボタンをクリックすると、ソリューションエクスプローラー内の「参照設定」にあった「Bing Maps for C#, C++, or Visual Basic 」と「Microsoft Visual C++ Runtime Package」の先頭の黄色いアイコンが消えています。これでBing Maps SDKの使用が可能になりました。

図10:「構成マネージャ」からプラットフォームを設定する(クリックで拡大)

コントロールの配置

ツールボックスからデザイン画面上にMapコントロールを1個配置します。すると自動的にMapsという名前空間が要素内に追加されます。

書き出されるXAMLコードをリスト2のように編集します。

リスト1 書き出されたXAMLコード(MainPage.xaml)

  • (1)要素内にMapsという名前空間が定義されている。
  • (2)名前がmyMapという、要素を配置し、CredentialsプロパティにBing Maps Account Centerで取得したBing Maps Keyを指定します。Bing Maps Keyの取得方法は後述しています。
<Page
  xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
  xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
  xmlns:local="using:CurrentLocationGPS"
  xmlns:d="http://schemas.microsoft.com/expression/blend/2008"
  xmlns:mc="http://schemas.openxmlformats.org/markup-compatibility/2006"
  xmlns:Maps="using:Bing.Maps"(1)
  x:Class="CurrentLocationGPS.MainPage"
  mc:Ignorable="d">
  <Grid Background="{StaticResourceApplicationPageBackgroundThemeBrush}">
    <Maps:Map   Credentials="Bing Maps Account Centerで取得したBing Maps Key" x:Name="myMap"/>(2)
  </Grid>
</Page>

Bing Maps Keyの取得方法

Bing Mapsを使用するには下記URLのBing Maps Account Centerに行って専用のライセンスキーを取得する必要があります。
→ http://www.bingmapsportal.com/

Windows Live IDを持ってる方はSign Inします。持ってない方はCreateからWindows Live IDを作成してSign Inしてください。筆者はSign Inから入ります(図11)。

図11:Bing Maps Account Center でSign Inする(クリックで拡大)

表示される画面の左にあるCreate or view keysをクリックします(図12)。

図12:Create or view keysをクリックする(クリックで拡大)

Create keyの画面が表示されますので、必要な項目を入力してSubmitしてください。筆者はすでにキーを持っていますので、下記にキーが表示されています(図13)。Key typeはBasicとなっています。
BasicでPublic websiteの場合は、「アプリケーションが制限なしに利用され、500,000 のトランザクションの任意の種類の 12 ヶ月の期間内を超えない、公開ウェブサイトです。」となっているようです。

図13:筆者のApplication Keyが表示されている(クリックで拡大)

リスト1のレイアウトは図14のようになります。

図14:Mapコントロールを配置した(クリックで拡大)

次に、現在位置を取得する必要があるため、ソリユーションエクスプローラー内の、Package.manifestファイルをダブルクリックして開きます。

「場所」へのアクセス許可

「機能」タブ内の「機能:」にある「場所」にチェックを付けます(図15)。

図15:「場所」にチェックを付ける(クリックで拡大)

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