■Ciscoスイッチのインターフェイス
Ciscoスイッチ10/100Mbpsポートのインターフェイスについて説明します。インターフェイスでは、オートネゴシエーション機能がデフォルトで有効になっています。オートネゴシエーションは、対向するインターフェイスと速度(speed)やデュプレックスモード(duplex:通信モード)を自動で調整する機能です。次の例題は、オートネゴシエーションに関するものです。
※ 『シスコ技術者認定試験 公式ガイドブック Cisco CCENT/CCNA ICND1 100-101J』 p.194より抜粋。
オートネゴシエーション機能を問題なく機能させるには、ネットワークの両端で設定を一致させる必要があります。通信モードなどが一致しないと最適な速度に設定されない、などの問題が起こります。また、対向のインターフェイスにオートネゴシエーション機能がない場合などは、通信モードなどをスタティックで設定する必要があります。この例題は、オートネゴシエーション機能を無効にさせる手段を問うものです。10/100Mbpsポートは、スタティックで速度(speed)とデュプレックスモード(duplex)を設定することで、オートネゴシエーション機能を無効にさせることができます。また、各インターフェイスのオートネゴシエーションの状態はshow interface statusコマンドで確認することができます。
以上のことから、この例題の解答はfになります。
次の図は、オートネゴシエーションの状態を表示したものです。
スタティックで速度(speed)やデュプレックスモード(duplex)を設定するには、インターフェイスモードから次のようなコマンドを入力します。
・速度(speed)の設定
Switch(config)#interface インターフェイス番号
Switch(config-if)#speed {auto | 10 | 100 } *autoは自動、Mbps単位です
・デュプレックス(通信)モード(duplex)の設定
Switch(config)#interface インターフェイス番号
Switch(config-if)#duplex {auto | full | half } *full(全二重)、half(半二重)
次の例題は、通信モード(duplex)の設定コマンドを問う例題です。
※ 『シスコ技術者認定試験 公式ガイドブック Cisco CCENT/CCNA ICND1 100-101J』 p.194より抜粋。
デュプレックスモード設定コマンドは、各インターフェイスで実行するので、この例題の解答はeになります。
次の設定は、FastEthernet0/5のインターフェイスをfull(全二重)に設定した例です。
上記の設定を行った後、show interfacesコマンドを実行すると次のような結果になります。
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Wendell Odom 著/株式会社クイープ 訳
価格:4,400円+税
発売日:2014年03月05日発売
ISBN:978-4-8443-3553-5
発行:インプレスジャパン
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