■SVI(Switched Virtual Interface)インターフェイスの設定
ここでは、SVIインターフェイスについて説明します。スイッチにもIPアドレスやデフォルトゲートウェイを設定できます。IPアドレスは、SVI(Switched Virtual Interface)インターフェイスに対して設定することができます。SVIインターフェイスとは、VLANインターフェイスとも呼ばれます。仮想NICのようなもので、VLANに対応させて使用することができます。管理用のVLANは、デフォルトではVLAN1になるため、レイヤ2スイッチではVLAN1に設定するのが一般的です。
次に示す例題は、スイッチへTelnet接続するために必要な設定を問うものです。
※ 『シスコ技術者認定試験 公式ガイドブック Cisco CCENT/CCNA ICND1 100-101J』 p.194より抜粋。
Telnetの設定には、IPアドレスを指定する必要があります。スイッチのデフォルトの管理VLANはVLAN1なので、VLAN1にIPアドレスを設定します。
・IPアドレスの設定
SVIにIPアドレスを設定します。すべてのポートはデフォルトでVLAN1に所属しているため、VLAN1にIPアドレスを設定します。
Switch(config)#interface VLAN ID
Switch(config-if)#ip address IPアドレス サブネットマスク
Switch(config-if)#no shutdown
・ゲートウェイの設定
デフォルトゲートウェイの設定を行います。ゲートウェイの設定はグローバル設定モードで行います。ルータと設定コマンドが異なるので注意してください。
Switch(config)#ip default-gateway IPアドレス
・Telnet接続設定
Telnet接続では、次の設定を行います。
Switch(config)#line vty 0 15
Switch(config-line)#password パスワード
Switch(config-line)#login
次の設定例は、IPアドレスとして192.168.1.100/24、デフォルトゲートウェイとして192.168.1.1を指定したものです。
以上のことから、この例題の解答はa、d、fになります。IPアドレスはVLAN1(SVI)に設定するためaが正解、デフォルトゲートウェイの設定はグローバル設定モードで行うためdが正解、最後にTelnet接続用の設定が必要なfが正解となります。