ここは「プレシダボス」とでも呼べるものだろうか。毎年有識者が集まるイベントをスイスのダボスで開催することでその名を知られている世界経済フォーラムは、第4次産業革命のためのセンターをサンフランシスコにオープンした。データドリブンな技術革命に関する科学技術を促進するための新たな場所だ。
センターは政治家や都市計画に携わる人々が、未来の労働力に大きなインパクトをもたらす画期的なテクノロジーに関わる企業や個人と話し合いを持つ場となるだろう。
「第4次産業革命は業界を作り変え、これまでの規制の枠組みに挑戦し、人とは何かを再定義するものだ」とセンター長兼管理取締役のMurat Sönmezは語る。彼は次のように言う。「政策の規範や枠組みを早急に整備し、我々全員がそのイノベーションによる恩恵を受けるようにしなければならない。それがセンターをオープンした目的だ。」
センターではAIや国家的なデジタル政策、国境を超えたデータの流れ、ドローン、自動運転車、環境技術などの他、シリコンバレーなどから生まれた新しいイノベーションについても議論が繰り広げられる予定だ。
開場式への登場が期待されたビッグネーム
何名かの大物CEO達もこのセンターに関わっている。一例をあげるとSalesforceのCEO Marc Benioff、アリババの共同設立者Jack Ma、MicrosoftのCEO Satya Nadellaなどがおり、他にもドイツやインド、英国やトルコといった国からテクノロジー界の大物たちが金曜の開場式に出席した。
パートナーに就任したテクノロジー企業にはSalesforceの他にも、Kaiser Permanente、Microsoft、Palantir、SAP、Huawei、IDEO、Reliance Industries、Turkcell名前を連ねている。
「テクノロジー企業は自分たちだけでは何もできない。我々のイノベーションが社会、そして環境全体に何をもたらすのかを念頭に置くことが必要だ。この世界的なセンターは我々が社会に与える影響、そして果たすことができるポジティブな役割を理解させてくれる」と、SalesforceのCEO Marc Benioffは語る。
政治家や有名人はこのセンターで、産業や消費者市場に入ってくるテクノロジーの理解を深めるところとなるだろう。彼らの多くはAIや自動運転車がどれほど主流になりつつあるのかを知らない。世界経済フォーラムは計画を具体化し、効率の良い政策を実現する助けとなるだろう。
DAVID CURRY
[原文4]
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