Flashで作るリッチなWebアプリケーション 3

ボリュームをコントロールする

ボリュームをコントロールする

 続いて、ボリュームについての説明をします。ここではドラッグできるスライダーから動いた分の値をとってきて、それをボリュームに割り当てるといったことをしています。

 まずは、ボリュームをコントロールするスライダーですね。ここは下記の2つのリスナーを用意して、これでマウスをダウンした時の指定と、マウスをアップした場合の指定を行っています。

handle_mc.addEventListener(MouseEvent.MOUSE_DOWN, dragHandle);
this.stage.addEventListener(MouseEvent.MOUSE_UP, offHandle);

 マウスをダウンした場合はdragHandleメソッドが呼び出され、ボリュームスライダーをドラッグできる指定になっています。Rectangleでドラッグできる範囲を作成して、その範囲内でhandle_mcがドラッグできるようにします。

handle_mc.startDrag(false, new Rectangle(bar_mc.x, handle_mc.y, range, 0));

 そして、ドラッグが開始された時点でmoveHandleメソッドが呼び出されます。ここではドラッグしたポイントを取得して、サウンドのボリュームを管理するSoundTransformをコントロールしています。サウンドの音量は0~1の間で設定することができます。今回のコードでは、以下のようにドラッグするハンドルのx座標をスライダーの幅で割ったものをサウンドのボリュームに割り当てています(図3)。

st.volume = pos(ハンドルのx座標) / range(スライダーの幅);

 これでサウンドのボリュームをコントロールできるようになりました。プレビューはダウンロードしたファイルの中の「SimpleRadio_xml.swf」で確認できます。

やっぱりFlashは面白い

 2回にわたってお届けした「Flashラジオを作成する」いかがでしたでしょうか。けっこうそれっぽいものが出来上がったと思います。このようなプレーヤーを自作してみると、やっぱりFlashは面白いということを再認識しました。なんというか、夢がありますね、Flashには。Ajaxに押されてきているなんてことを前回書きましたが、いやいや全然別物です。

 今回、ActionScript 3.0でコーディングしてみた感想としては、筆者がRubyなどに慣れてしまっているせいか、最初は少し苦かったです。やはり厳密な型指定が、少し手間がかかります。。この点は、コードアシストの機能の支援があるので、慣れれば大丈夫でしょう。しかし、ActionScript 3.0に伴うそんな苦しさも、アプリケーションが動いた時は、その感動で忘れてしまいます。「おお!音が鳴った」というだけで、ジーンときます。

 みなさんもぜひFlashのActionScript 3.0でのコーディングをしてみて、その面白さを実感してみてください。

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