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| 当初のPostgreSQLは性能や安定性が不十分 | ||||||||||
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オープンソースソフトウェア(OSS)は、すでに企業で本格的な活用段階に入っている。一時盛んだったOSSのコスト論議やライセンス、法的な問題の議論は出尽くしたようだ。 これまでOSSは一括りで議論されてきたが、ここから先は個別のOSSに関する議論を深める段階に入ったと見てよいだろう。 今回から2回にわたり、筆者が長年にわたって関わってきたOSSDBの「PostgreSQL」を例にとって、OSSをよりよく活用するにはどうしたらよいかを考えてみたい。 「ポストグレス」「ポストグレスキューエル」などと発音されるPostgreSQLは、元々は1980年代に米国カリフォルニア大学バークレー校(UCB)で開発された。当初からソースが公開されて無償で利用できたため、特に研究開発の現場で広く使われてきた。 当時は問合わせ言語がSQLでなく、性能や安定性の点で今一つだった。それが1996年にインターネット上の開発コミュニティ(http://www.postgresql.org)に引き継がれてからは、SQLが使えるようになり、飛躍的に性能や機能が向上。その結果、特に日本のOSSDBの中では圧倒的なシェアと人気を誇るようになった。 1999年に入ると、本格的なユーザコミュニティが成立した(日本PostgreSQLユーザ会)。また、商用サポートも提供されることで(http://www.sraoss.co.jp)、OSSDBとしての地位が揺るぎないものになった。
日本PostgreSQLユーザ会
http://www.postgresql.jp PostgreSQLは、以下のような特徴を持っている。
表1:PostgreSQLの特徴 以上のように、PostgreSQLは商用DBにも匹敵する機能と性能を備えている。事実、ミッションクリティカルな業務にも広く使われている。 |
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