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オープンソース帳票システム
オープンソース帳票システム

第1回:電子帳票システムの種類と適用範囲
著者:ビーブレイクシステムズ  横井 朗   2005/3/4
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はじめに

   皆さんはじめまして。本連載を担当します、ビーブレイクシステムズの横井です。私の会社はオープンソースソフトウェア(以下OSSとする)を使用しての業務システムの構築を得意としている会社で、今回のテーマである「帳票」についてもOSSを使用し、トータルコストの面でユーザから高い評価を得ています。本連載では実際の適用事例を交えながら、OSS電子帳票という選択肢を皆さんにご提供できればと思っています。

   第1回の今回は電子帳票の全体像に触れ、第2回以降では実際に使用している技術要素について説明します。なお、本連載ではOSS電子帳票の実現手段として、表1のツールを取り上げていく予定です。
iReport
JasperReports用帳票デザイン・実行環境。PDF、Excel、HTML等での帳票が作成可能。
JFreeChart
Javaからグラフを生成するためのライブラリ。
POI
JavaからExcelやWordを操作するためのライブラリ。

表1:OSS電子帳票ツール


   本連載が、ユーザにとって高付加価値、低価格のシステムを実現する一助となれば幸いです。


帳票とは

   帳票といった場合に、あなたは何をイメージするでしょうか。一般的には、発注書や請求書などのように最終的には紙媒体として出力するようなデータをイメージする人が多いと思いますが、最近では紙媒体に限らず「流通している様々な情報を整理してまとめたもの」といった意味で使われることが多く、HTMLやPDF、Excel、メール、FAXなども含みます。つまり、出力された物を人間が確認するようなシステムには必ず帳票が存在するというわけです。

   また帳票は、請求書、発注書、受注書などの定型のものと、分析系の非定型なものとに2分でき、それぞれの目的によって適した表示形式も変わってきます。




定型帳票

   請求書、発注書、受注書など決まったフォーマットで出力される帳票は、用途も明確なためイメージしやすいかと思います。定型帳票ではあらかじめ罫線や静的な文言などの定型部分をテンプレートとして用意しておき、中身のデータをデータベースなどの外部リソースから取得するといった方法で出力します。

   後ほど紹介する、「不動産物件管理システム」も定型帳票の例になります。


非定型帳票

   主に分析に使われる非定型の帳票は、分析の目的やどのような切り口で分析するかによって形式も千差万別で、データ量や教育にかけられる時間も加味して実現方法を検討する必要があります。データ量が多く、様々な分析を行うのであればOLAPツールを使用した方が良いでしょうし、データ量がそれほど多くなければExcelで出力してピボットテーブル、ある程度決まったパターンのみであればテンプレートとグラフを使用する等の方法が考えられます。同一のシステムでも、管理者や担当者、ユーザによっては上記パターンを組み合わせた方が良いこともあるかと思います。

   後ほど紹介する、「コンサルタント会社請求管理システム」は非定型帳票の例になります。

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ビーブレイクシステムズ
著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ  横井 朗  
オープンソース指向技術コンサルタント。Java専門のソフトウェアハウス〜フリーエンジニアを経て現職。帳票開発のみならず、オープンソースを用いたシステム構築を日々提案。なによりもお客様の真のニーズを求めるため社内外でオープンソースに関する啓蒙活動を行う。


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INDEX
第1回:電子帳票システムの種類と適用範囲
はじめに
  定型帳票
  適用事例
オープンソース帳票システム
第1回 電子帳票システムの種類と適用範囲
第2回 iReportに触れる
第3回 見積書の作成
第4回 アプリケーションに組み込む
第5回 JFreeChartでグラフ作成(前編)
第6回 JFreeChartでグラフ作成(後編)
第7回 ピボットテーブル(前編)
第8回 ピボットテーブル(後編)