FlipViewコントロールを使ってタッチ操作で画像を切り替えるアプリを作る

2014年7月18日(金)
薬師寺 国安

画面のデザイン

ソリューションエクスプローラー内の「FlipView.Shrared」プロジェクト内にある、MainPage.xamlをダブルクリックして開きます。

FlipView WindowsPhoneのデザイン画面が開いた場合は、図3の方法で、FlipView.Windowsの画面を表示させてください。

図3:FlipView WindowsPhoneとFlipView Windows画面の切り替え(クリックで拡大)

表示されたFlipView.Windowsのデザイン画面に、ツールボックスから表1のコントロールを配置します。

コントロール 名前
FlipView FlipView1
表1:配置するコントロール

表1のコントロールをレイアウトすると図4のようになります。

図4:FlipViewコントロールを配置した(クリックで拡大)

コントロールのレイアウトはこれだけです。
書き出されるXAMLコードをリスト2のように編集します。

リスト2 書き出され編集されたXAMLコード(MainPage.xaml)

(1)Page.Resourceプロパティ要素内に、FlipViewTemplateというキー名のDataTemplate要素を配置します、その子要素としてStackPanel要素を配置し、またその子要素としてTextプロパティに「タイトル」をバインドするTextBlock要素、Sourceプロパティに「画像名」をバインドするImage要素、Textプロパティに「説明」をバインドするTextBlock要素を配置します。
Image要素のWidthとHeightにはAutoを指定し、StretchプロパティにはFillを指定しています。Stretch列挙体については下記のURLを参照してください。
参考:Stretch 列挙体
ここで指定する名称はC#のコード内で、クラスで定義しているプロパティ名です。
(2)ViewBox要素を配置します。ViewBox要素は、伸縮およびスケーリングを実行して単一の子を使用可能な領域全体に引き伸ばすことができるコンテンツ デコレータを定義する要素です。これによって画面の解像度に応じてオブジェクトのサイズも調整されて表示されるようになります。
(3)FlipViewのItemTemplateにStaticResourceを使って①で定義したFlipViewTemplateを参照させます。

<Page
  x:Class="FlipView.MainPage"
  xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
  xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
  xmlns:local="using:FlipView"
  xmlns:d="http://schemas.microsoft.com/expression/blend/2008"
  xmlns:mc="http://schemas.openxmlformats.org/markup-compatibility/2006"
  mc:Ignorable="d">
  <Page.Resources>■(1)
    <DataTemplate x:Key="FlipViewTemplate">■(1)
      <StackPanel>■(1)
        <TextBlock Width="640" TextAlignment="Center" Text="{Binding タイトル}" FontFamily="Meiryo UI" FontSize="60" Foreground="Crimson"/>■(1)
        <Image Width="Auto" Height="Auto" Source="{Binding 画像名}" Margin="10" Stretch="Fill"/>■(1)
        <TextBlock Width="640" TextWrapping="Wrap" FontFamily="Meiryo UI" FontSize="28" Text="{Binding 説明}" HorizontalAlignment="Left" Padding="5"/>■(1)
      </StackPanel>■(1)
    </DataTemplate>■(1)
  </Page.Resources>■(1)
  <Viewbox>■(2)
    <Grid Background="{StaticResource ApplicationPageBackgroundThemeBrush}" Width="1349">
      <FlipView x:Name="FlipView1" HorizontalAlignment="Left" Height="748" Margin="350,10,0,0" VerticalAlignment="Top" Width="640" ItemTemplate="{StaticResource FlipViewTemplate}"/>■(3)
    </Grid>
  </Viewbox>■(2)
</Page>

では、次にロジックコードを書いていきます。

  • FlipViewコントロールを使った画像切り替えアプリ

    『ユニバーサルWindowsアプリ開発』 第3回のサンプルプログラムです。
薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basic プログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット PROJECT KySS を結成。2003年よりフリーになり、PROJECT KySS の活動に本格的に参加、.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindows ストア アプリを多数公開中

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。

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